今年7月12日から15日の4日間、緑川副理事長を始めとする本学代表一行が成均館大学校及び成均館を訪問しました。成均館大学校ではシンポジウム開催に向けた綿密な打ち合わせを実施し、成均館では今年再任された崔根德館長に会い、日本、中国、そして韓国の儒学や思想について談話しました。また、歓迎の意を込めて「奉審(ボンシム)」の儀式を準備。奉審とは王の命令を敬って陵や廟を見守る儀式のことで、緑川副理事長が、位の高い人だけが着用出来るという小豆色の正装に身をまとい儀式に参列する一幕もありました。
成均館の大成殿 成均館長 崔根德教授
秦審の儀式に参列する副理事長
本学と成均館大学校との友好関係の掛け橋となった徐坰遙教授と会談した緑川副理事長は、会談の中で今回の大震災時の様子を説明した後、徐教授から「天生德於予」という『論語』の一節を贈られました。
「天がわが身に徳を授けられた」、この言葉は『論語』の述而編からで、李基東成均館大学校教授の訳解によりますと、「徳とは真心を実践できる能力であり、天の意思を実践できる能力である。我々は、生まれながら授けられた徳を、成長しながら少しずつ喪失してしまう。学問を通じて真心が何であり、天の意思が何であるかを自覚できれば、その徳は回復される。天の意思は天地萬物を動かす原動力なので、だれもこれを逆らうことは出来ないことと同じく、徳を回復して天の意思を実践する者には逆らうことが出来ない」、即ち、思いやりを持って他人のために生きることが人間として大切であることを意味するもので、学生のため地域住民のために復旧に取り組む儒学の精神を実践した昌平黌の教職員たちを、この言葉で賞賛し心から歓待したのです。今回の訪問によって大学間とそして韓国の最古教育機関である成均館との信頼関係がより一層、深められました。