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新着情報東洋思想研究所イスラーム・中東研究会が研究会を開催
10月25日、立教大学・上智大学名誉教授の月本昭男先生を講師に迎え、本学早稲田キャンパスにてイスラーム・中東研究会による研究会が開催されました。以下、研究会の概要を掲載します。東洋思想研究所では研究部門単位で研究会を定期的に開催しています。
第1回研究会 2024年10月25日(金) 18:30 ~ 20:00 東日本国際大学早稲田キャンパス
「預言者ホセアにみる歴史と内面への二重のまなざし」
月本昭男(立教大学・上智大学名誉教授)
イスラーム・中東研究会では、従来のイスラーム研究に加えて、イスラームの前身時代の宗教にも焦点を当てる研究会を行う運びとなった。この試みの第1回として、月本昭男講師による上記講演が行われた。ホセアは、古代イスラエルの王国が北のイスラエル王国と南のユダ王国に分裂した後、イスラエル王国がアッシリアによって滅ぼされる直前に登場した預言者である(前8世紀)。神はホセアに、姦淫の女ゴメルをめとり、彼女が産む姦淫の子らを引き取れと、奇妙なことを命じたことでも知られるが、これは、神に愛され、守られ、養われながら他の国の偶像を慕って神を捨てたイスラエルと、それでもイスラエルを愛する神の姿を現しているのとされる。イスラエル王国はアッシリアに滅ぼされるというさばきを受けるが、神の愛はそこで終わってしまったのではなく、イスラエルは再び集められ、悔い改める者には喜んで赦しが与えられるということが、このホセア書に語られている。講演では、古代オリエントおよび古代イスラエルにおける預言者とは何かという広い観点からの概説に始まり、次いでホセアの時代の王たちと歴史的な背景に関して詳細な歴史地図を用いて解説があり、それに続いてホセア書の構成(イスラエルの再出発、イスラエル告発と糾弾)に続き、ホセア預言の特徴は何かという問題を、政治批判と宗教批判、内面への視座、歴史への視座、ホセアの王政批判、ホセアの救済予言といった分析軸を通してお話頂いた。
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