News

新着情報

令和7年度海外研修(韓国)解団式を開催 「かけがえのない人生の財産を得ました」

2025.10.07

海外研修(韓国)の解団式が10月3日、本学1号館5階にて行われました。

同研修は、8月25日から29日までの4泊5日間で実施されました。

はじめに、研修の引率を担当した経済経営学部の李和貞(イ・ファジョン)教授から「学生たちが文化や歴史、最先端技術に触れるだけでなく、互いに助け合いながら成長していく姿に大きな感動を覚えました」と述べました。釜山やソウルでの学びはもちろん、慶南大学での交流やサムスンでの見学を通じて、それぞれが自分の可能性を見つめ直す貴重な体験になったと振り返りました。

「特に印象的だったのは、学生たちの人間性。仲間が体調を崩した際に自然に気遣い、支え合う姿があり、李教授自身も帰路で体調を崩した際、学生たちの温かな気配りに感激し、誇りを感じた」と語りました。

最後に、研修を支えた大学関係者や当日の報道関係者への深い感謝を表し、「学生たちが今回の経験を未来への力に変え、大きく羽ばたいていく姿を温かく見守ってほしい」と締めくくりました。

次に、参加学生9名がそれぞれ学んだことについて報告しました。

今回の韓国研修は、釜山とソウルを拠点に、大学訪問や企業見学、文化交流を通して多様な学びを得ました。初めての海外や飛行機を経験した学生も多く、緊張と期待を抱えながらのスタートでしたが、最終的にはそれぞれが大きな成長を実感しました。

釜山では海雲台の街並みに都市と自然の調和を感じ、西面の活気ある雰囲気や食文化を体験。慶南大学では温かい歓迎を受け、いわき踊りと韓国の伝統遊びを通して国境を越えた友情を育みました。笑顔と心があれば言葉を超えて交流できることを体感し、自分の韓国語力を試したり、今後の学習意欲を高めたりした学生も多くいました。

ソウルでは、成均館大学や景福宮を訪れ、歴史と伝統に根差した文化を学びました。韓服体験や教授陣との対話を通じて学問と礼節の重みを感じ、ソウル大学では模擬授業や交流を通じて知的刺激を受けました。北韓大学院大学では新聞や研究資料を目にし、北朝鮮社会の現実に衝撃を受けるとともに、新たな知的関心を育む契機となりました。

また、Samsung Innovation Museumでは世界を牽引する技術革新を体験。折りたたみスマートフォンや最新の家電に触れ、挑戦と革新の力に感銘を受けました。学生たちは食文化にも強い関心を示し、冷麺や参鶏湯、サムギョプサルなど、韓国ならではの味を五感で楽しみ、文化理解を深めました。

共通して語られたのは、「挑戦する勇気」と「人とつながる力」。言葉の壁や文化の違いを前向きに乗り越える中で、自信を得て、さらに努力を続けたいという思いが芽生えました。研修は単なる旅行ではなく、視野を広げ、自分の将来を真剣に考える契機となり、9名の学生にとってかけがえのない人生の財産となりました。

続いて、中山哲志学長から「大変立派な報告に感動しました。韓国の現地の方々との文化交流のみならず、語学の興味関心をさらに深めることが出来たように感じます。4泊5日間という短いながらも大変充実した研修であったことが良く分かります。様々な訪問先でも皆さんを温かく迎え入れてもらい、若い世代の方々の交流の重要性を強く認識させられる報告でした。このたくさんの経験を糧に、新たな地に向かって羽ばたいていってほしいと思います。また、本学には韓国出身の留学生や、まだ韓国研修を経験していない日本人学生も多くいます。ぜひ、皆さんの経験を分かち合いながら、学内から交流の輪を広げていってほしいと思います。」と言葉が送られました。

最後に学校法人昌平黌 緑川浩司理事長は「皆さん、本日の発表は本当に素晴らしく、心から感動しました。今回の研修は、韓国での学びと交流を通して、皆さんが大きく成長する貴重な機会となりました。現地で体験した文化や出会った人々とのつながりは、これからの人生を豊かに支える、かけがえのない財産になることでしょう。

今回訪問した成均館大学は、韓国において歴史と伝統を誇る最高峰の学府のひとつであり、アジア全体でも高い評価を受けています。そのような舞台で交流できたことは、皆さんにとって大きな誇りであり、未来への可能性を広げる経験になったと思います。

本学もまた、30年以上にわたり海外との交流を続けてきました。30数年前に最初の留学生を韓国から迎えて以来、台湾、中国そして世界各国へと交流の輪を広げ、確かな人脈と信頼関係を築いてきました。その歩みを支えてくださった多くの先人の努力と友情が、今日につながっています。

特に韓国とのつながりは深く、先生方や関係者の尽力によって、教育や国際交流の分野で実りある連携が進んでいます。新聞やメディアに取り上げられるほど注目を集める交流が実現できていることは、大きな誇りです。

ただ、何より大切なのは、皆さん自身が友情を肌で感じ、世界に視野を広げ、仲間と共に未来を築いていくことです。国境や言葉の違いを超えて、人と人とが信頼で結ばれることこそ、真の国際交流の意義だと私は思います。

皆さんには、今回の韓国研修がその第一歩となり、自信と希望を胸に、さらに学びを深めていってくれることを、心から期待しています。」と述べました。

検索フォーム
カテゴリー
最近の投稿
アーカイブ