先日、観光マネジメントゼミの校外活動として、いわき市湯本にある GuestHouse & Kitchen HACE と 石炭化石館ほるる を訪れました。地域を支える観光施設・宿泊拠点を実際に見て学ぶ貴重な機会となりました。

GuestHouse & Kitchen HACE ― 地域に開かれた“交流拠点”

最初に訪れたのは、湯本温泉街の中心にあるゲストハウス HACE（ハセ）。運営する三上健士さんから、施設を始めた背景や地域との関わり、宿泊者とのコミュニケーションの工夫などを直接伺いました。

HACEは、ただ泊まるだけの宿ではなく、「地域を深く知るための入り口」として機能しているのが印象的でした。三上さんは、温泉街の歴史や周辺の飲食店、観光地へのアクセスなど、旅人の視点と地域の視点をつなぐ役割を重視していると話していました。

実際に施設内を見学すると、温かみのある空間づくりや、初めて訪れる人でも自然と会話が生まれる雰囲気が伝わってきました。ゲストハウスが地域活性化の小さな拠点になり得ることを実感する訪問でした。

石炭化石館ほるる ― いわきの“過去と未来”をつなぐ博物館

次に向かったのは、いわき市の代表的な文化施設 「石炭化石館ほるる」。館内では、フタバスズキリュウの化石や炭鉱の歴史展示など、いわきの成り立ちを象徴する貴重な資料を見学しました。

特に、炭鉱の採掘現場を再現した展示は圧巻で、ライトや音響が当時の作業環境をリアルに伝えてくれます。いわきがエネルギー産業として日本を支えてきた歴史を、視覚や体感を通して理解できる場所だと感じました。

いわき石炭・化石館では、数多くの化石展示を見学しました。実物の化石が非常に豊富にそろっており、日本でも珍しい施設だそうです。中には実際に手で触れることができる化石もあり、貴重な体験になりました。さらに、日本でここにしかない化石も多く展示されていて、その迫力と歴史の深さにとても感動しました。

また、化石展示では地層や古生物の説明が丁寧にまとめられており、理科が苦手でも楽しめる構成になっていました。 実物の化石が非常に豊富にそろっており、日本でも珍しい施設だそうです。中には実際に手で触れることができる化石もあります。さらに、日本でほるるにしかない化石も展示されていて、観光施設としてだけでなく、教育施設としての価値の高さも感じられました。

「いわきジュラシックパーク計画」

学内で開催されたユニークアイデアコンテストで、阿部くんの「いわきジュラシックパーク計画」が最優秀賞に選ばれました。この計画では、旧いわき市海竜の里センター跡地や、いわき市石炭・化石館を活用し、AR技術を駆使して恐竜時代の海中世界を体験できる施設を提案しています。実際にほるるを見学して施設の方と意見交換をするなど、貴重な体験をする事が出来ました。

校外活動を通して感じたこと

今回のフィールドワークを通じて、観光は“場所”だけで成り立つものではなく、それを運営し、伝え、つなぐ“人”の存在が重要だということを強く感じました。HACEの三上さんの地域への想い、ほるるの展示が語るいわきの歴史。どちらにも、訪れた人に何を残したいのかという明確なメッセージがありました。湯本という同じエリアに、“未来志向のゲストハウス” と “過去を伝える博物館” が共存している点も、地域の魅力をより豊かにしていると感じます。

まとめ

学生として、実際の現場に触れることで観光の奥深さを実感できた一日でした。今後のゼミ活動でも、地域の現状と課題を探りながら、観光の可能性を広く考えていきたいと思います。

執筆者

観光マネジメントゼミ3年一同