全学共通授業「人間力の育成B」において12月14日、大阪近鉄バッファローズ（当時）、東北楽天イーグルス、読売ジャイアンツ、またメジャーリーグではシアトルマリナーズでも活躍された岩隈久志先生による人間力育成講座が開催されました。授業は担当教員の三浦健一准教授との対談形式で行われました。

岩隈先生は幼少期にプロ野球選手に憧れ、小学校から野球を始められます。その後、中学、高校と野球を続け、途中、練習の厳しさから野球をやめることも考えられましたが、信頼する指導者の支えもあり、野球を継続。そんな中、懸命に野球に取り組む姿がスカウトの目にとまり、高校卒業と同時にプロ野球界に進まれます。

プロ野球ではアマチュア時代とは違う大変さも味わいながら、ひとつひとつの失敗を「まぁいいか」で終わらせず、分析や反省を心がけ、着実に結果を出されます。東北楽天イーグルス時代には東日本大震災も経験し、東北の皆さんに激励をおくるために野球を通じた恩返しを決意されたそうです。そしてメジャーリーグへも挑戦され、シアトルマリナーズで7年間活躍されました。メジャーリーグでは「野球を楽しむこと」が選手のモチベーションにつながっていることを実感。現在もメジャーリーグのコーチとして後輩の育成に取り組まれています。

さらに現在は教育に力を入れており、中学生向けに硬式野球チーム「東京青山ボーイズ」を主催。岩隈先生は子供たちの人間的成長を促す人間教育の指導者として、野球界への恩返しに取り組まれています。最後の質疑応答では学生から「一番印象的な試合は？」「アメリカ人と日本人の違いは？」といった多岐にわたる質問に対して、ひとつひとつ丁寧に応答して下さいました。岩隈先生から「あきらめずに夢に挑戦して欲しい！」との学生に向けた熱いメッセージもあり、大盛況の人間力育成講座となりました。