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高田サッカー部総監督と千葉バドミントン部長兼監督に学生がインタビュー

2023.12.25

 

スポーツ有力校として知られる東日本国際大学。中でもサッカー部とバドミントン部は、野球部などと並ぶ強豪です。その両部を率いる高田豊治サッカー部総監督と千葉陽子バドミントン部長・監督に、経済経営学部2年生のゼミ「基礎演習Ⅱ」(青木康晋特任教授)の学生たちが、11月と12月の授業の中でインタビューしました。

 

サッカー部は2023年5月、「天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会」福島県代表決定戦で決勝に進出し、プロチームの福島ユナイテッドFCに敗れたものの、県代表の座まであと一歩と迫りました。2021年には「総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント」で東北第2代表として全国大会に出場しました。

 

高田総監督は東洋工業サッカー部(のちのマツダSC、現サンフレッチェ広島)で選手として活躍したあと、のちに日本代表監督となるマツダSC監督ハンス・オフトさんの通訳兼アシスタントコーチ、札幌マツダ監督、サンフレッチェ広島育成部長を歴任したサッカー界の重鎮です。福島との縁は1996年、日本サッカー界初のナショナルトレーニングセンターであるJヴィレッジ(双葉郡楢葉町、広野町)の副社長に就任したことで生まれました。Jヴィレッジは東日本大震災のとき、原発事故の対応拠点となり、高田さんも震災対応と復興に尽力しました。10年前から本学のサッカー部を指導しています。

 

高田総監督には学生の水野巧さん、鈴木杏佳音さん、真崎義健さん、渡邉麻稀さんがインタビュー。水野さんはサッカー部員でもあり、1年生からレギュラー選手(センターバック)です。水野さんは指導者としてのやりがいを質問。高田総監督は「若い人と接点を持つのはすごく楽しいし、生きがいです」と笑顔で語りました。鈴木さんと渡邉さんが選手育成のポイントや、学生とかかわるうえで注意している点を尋ねたところ、高田総監督は「高校までと違って、大学生は手取り足取り教えるより、自ら主体的に動けるように導く。選手が主体的になると、チームメートの共通理解も進みます」。真崎さんが「人生で一番の困難」を聞くと、意外にも「大学受験に失敗したこと」との答えが返ってきました。浪人生時代にがんばって受験勉強したことに対し、学生たちも感銘を受けた様子でした。

 

一方、バドミントン部は「全日本学生バドミントン選手権大会」に27年連続出場し、これまで男子シングルス準優勝、女子ダブルスベスト16などの成績を残しています。東北学生リーグ戦の優勝経験もあります。

 

千葉部長・監督自身は高校時代からバドミントンを始め、高校時代の練習時間は4000時間にも及ぶとか。社会人選手(河崎ラケット)として「全日本総合バドミントン選手権大会」の混合ダブルスで優勝、「全日本実業団バドミントン選手権大会」の女子ダブルスでも優勝し、全日本代表メンバー、ワールドカップ出場も経験しました。本学での指導歴は短大時代も含めて40年間に及びます。

 

千葉部長・監督には前述の渡邉さん、田村翼さん、加治来琉さんの学生3人が面会。渡邉さんが「長年の指導経験で一番大変だったことは?」と尋ねると、千葉さんは「大変だと感じたことはありません。楽しいことばかりですよ。学生から教えられることも多いです」。学生を見るときは「人の見えないところで努力している人を評価する」そうです。選手をやる気にさせる秘訣は何ですか、と聞いたのは田村さん。千葉さんは「食べさせることですね。練習でおなかをすかせていますから」と即答。インタビューの学生たちにもお菓子をふるまってくれ、座は和やかになりました。

 

これまで指導した学生は全員覚えているという千葉部長・監督ですが、田村さんと加治さんが聞いたのは、その中でも強く印象に残っているのは何かということ。高田さんと同じく、やはり東日本大震災を挙げました。震災から10日間連絡が取れなかった男子学生が電話してきて、母親と一緒に津波で流され、母が助からなかったことを泣きながら話したそうです。千葉さんはその後、彼を含めた選手たちを沖縄に連れて行き、バドミントンからも離れ、泳いだりさせて心をほぐしました。千葉さんご一家も震災直後、北関東に住む卒業生の厚意により、その人の家に身を寄せました。東日本国際大学の強い絆に、学生たちも感動していました。

(※この原稿は文中の学生たちが合作しました。)

 

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