地域連携研究センター

福島浜通り復興創生キャンパスコンソーシアム

福島浜通り復興創生キャンパスコンソーシアムの全体像

福島浜通り復興創生キャンパスコンソーシアムの全体像

プラットフォーム基本方針
  • プラットフォームの名称
    福島浜通り復興創生キャンパスコンソーシアム
  • 特定の地域
    福島県いわき市、福島県広野町及び福島県楢葉町
  • プラットフォーム設立の背景
    東日本大震災及び原子力災害によって失われた福島浜通り地域の産業を回復するため、国家プロジェクトとして「福島・国際研究産業都市構想」、いわゆる「イノベーション・コースト構想」が推進されている。このプロジェクトは、廃炉、ロボット、エネルギー、農林水産等の分野におけるプロジェクトの具体化を進めるとともに、産業集積や人材育成、交流人口の拡大等を実現するものである。福島浜通りに位置する高等教育機関は連携協力し、この構想の実現に一致して貢献する必要がある。
    また、高齢化の進展や原子力発電所の事故等に伴い、地域に生活する人々の健康維持・増進に、福島浜通りに位置する高等教育機関は、連携協力し貢献することが重要である。
    一方、若い世代を地方に定着させ地方創生を一層強力に推進することや、本格的な少子化時代を迎え弾力的な高等教育機関の在り方が各般から求められてきている。
    このような背景を踏まえ、福島浜通り地域に立地する高等教育機関、主な地方自治体、産業界等から構成されるプラットフォームを設立し、機動的かつ効率的に連携協力が可能な体制を構築する。
  • プラットフォーム参画機関 ・東日本国際大学(取りまとめ校)
    ・いわき明星大学
    ・いわき短期大学
    ・福島工業高等専門学校
    ・いわき市
    ・広野町
    ・楢葉町
    ・いわき商工会議所 計8 機関
  • 特定の地域の高等教育の現状及び課題
    東日本国際大学は経済経営学部、健康福祉学部及び留学生別科の主に人文・社会科学系分野、いわき明星大学は薬学部、看護学部及び健康医療科学部(平成31 年4 月開設予定)等の主に医薬系分野、いわき短期大学は幼児教育科の教育系分野、福島工業高等専門学校は機械システム工学科、電気電子システム工学科、化学・バイオ工学科、都市システム工学科及びビジネスコミュニケーション学科の主に工学系分野に関する教育研究を実施してきている。これらの4 高等教育機関は、総じてバランスのとれた分野で、福島県浜通りにおける高等教育・研究を展開してきていると言える。
    一方、東日本大震災及び原子力発電所の事故から七年半が経過して、いわき市、広野町、楢葉町等を含む福島県浜通り地域は、「イノベーション・コースト構想」をはじめとした復興創生事業が急ピッチで進んできており、まさに新たな観点からの地方創生が進められている。しかしながら、福島県浜通りに位置する高等教育機関は、これまでそれぞれ独自にこれらの復興創生に貢献してきたが、お互いに密に連携協力し様々な事業を行ってきたとは言い難い面がある。
    本格的な復興創生の時期を迎え、今後は、本プラットフォームを活用し、それぞれの機関がそれぞれの強みを生かしながら連携協力し、福島県浜通りの復興創生に、より効果的かつ効率的に貢献していくことが求められている。
  • 中長期計画の策定方針・ビジョン
    前述したプラットフォーム設立の背景、この地域に位置する高等教育機関の現状及び課題を踏まえながら、本プラットフォームの中長期計画を、来年度8 月31 日までに策定する。
    策定に際しては、つぎのような具体的な活動をビジョンとして描くことを想定する。
    〇イノベーション・コースト構想に関する公開講座、教育支援等の共同実施
    〇イノベーション・コースト構想に関連する共同研究の実施
    〇イノベーション・コースト構想に関連する研究機関や民間企業等との情報共有・交換
    〇地域医療の向上に貢献する公開講座、共同研究等の実施
    〇持続可能な開発のための教育(ESD)やサステイナブルキャンパス構築の共同実施
    〇国連持続可能な開発のための2030 アジェンダ(SDGs)の推進
    〇社会人を対象とした共同プログラムの実施
    〇学生の就職セミナーやインターンシップの共同実施
    〇単位互換の実施
    〇FD(教員研修)又はSD(職員研修)の共同実施
    〇教職員の人事交流
    〇施設・設備の共同利用 等
  • 中長期計画策定に関するロードマップ
    ・平成30 年10 月~11 月 中長期計画策定に関する基本方針の策定
    ・平成30 年12 月~平成31 年2 月 フレーム・基本項目の検討・決定
    ・平成31 年3 月~来年度7 月 内容検討
    ・来年度8 月 中長期計画策定・決定
  • 当面の数値目標
    今回のプラットフォームの当面の活動として、前述した背景や高等教育の現状・課題、中長期計画の策定方針・ビジョンを踏まえ、当面1 年間の数値目標を下記のとおり設定する。
    〇イノベーション・コースト構想に関する共同公開講座の実施(目標値: 3 講座以上/年)
    〇イノベーション・コースト構想に関する共同研究の実施(目標値: 1 研究以上/年)
    〇学生就職セミナーの共同実施(目標値: 1 回以上/年)
    〇単位互換の実施(目標値: 1 科目以上/年)
    〇国連持続可能な開発のための2030 アジェンダSDGs に関する研修会の実施
    (目標値: 1 回以上/年)
  • 連携協力 プラットフォームの具体的な活動に当たっては、福島大学及び福島県立医科大学、福島県浜通りに位置する他の地方公共団及び産業団体等とも積極的に連携協力する。

福島浜通り復興創生コンソーシアムに参画する高等教育機関の学術分野MAP(平成30年9月現在)