東洋思想研究所

中洋思想研究部門

研究部門長 吉村作治
研究部門紹介
イスラーム研究部門は2017年度に東洋思想研究所主催の研究会として発足したが、これは研究部門長が早稲田大学で活動した研究組織を発展させたものである。イスラームの前身文明からの長い歴史を視野に入れつつ、通信機器の発達によって、かつてない規模で異文化同士の接続が行われている現代社会までを扱い、イスラームがいかに情報・技術の先端的世界を形成してきたか、また未来の文明形成にいかに重要な鍵となるかを考える。2023年度からは、中洋思想研究部門に名称を改めた。
研究会紹介
イスラーム研究会
イスラーム研究会は、イスラーム研究部門の中の最も主要な活動と位置付けられる(その他に紀要『東洋』への論文推薦等も行う)。イスラーム研究会は、年間のテーマを設定し、年度内に2~3回の研究発表会を行っている。これまでのテーマは、イスラームと自然環境(2017)・イスラームと科学(2018)・イスラーム世界の開発と保存(2019)・イスラームの相互扶助(2020)・イスラームのはじまり(2021)、などであった。コロナ問題が顕著となった最近の2年間は、研究会員に対するオンライン配信で行った。発足して既に5年が経過したので、今後は他研究部会との合同討議も視野に入れて、魅力的なテーマを設営していきたい。
お問い合わせ
窓口/担当 東日本国際大学東洋思想研究所
所在地 〒970-8023 福島県いわき市平鎌田字寿金沢37番地
電話/FAX TEL: 0246-21-1662 / FAX: 0246-41-7006
メール toyo@tonichi-kokusai-u.ac.jp
2017年度
2017年10月6日 「中世地中海世界における亜熱帯性植物の伝播と受容―レモンを事例に―」 尾崎貴久子(防衛大学校総合教育学群准教授)
2017年12月8日 「アラビア半島の自然と人々の暮らし―伝統と近代化のはざまで―」 徳永理沙(アラブイスラーム学院研究員・金沢大学国際文化資源学研究センター客員准教授)
2018年2月9日 「灌漑からみる中世エジプトのさまざまな土地利用」 熊倉和歌子(早稲田大学イスラーム地域研究・研究助手)
2018年度
2018年11月16日 「イスラーム世界の天文学」 鈴木孝典(東海大学元教授)
2018年12月7日 「イスラーム神学にみる原子論的宇宙論―アシュアリーの原子論―」 塩尻和子(東日本国際大学特命教授・筑波大学名誉教授)
2019年2月8日 「日本の洋学と中東世界」 保坂修司(日本エネルギー経済研究所理事)
2019年度
2019年10 月17日 「近代エジプト〈開発〉の二〇〇年」 長沢栄治(東京大学名誉教授)
2019年12月12日 「カイロの都市遺産に取り組む―コミュニティ啓発から歴史地図の分析へ―」 深見奈緒子(日本学術振興会、カイロ研究連絡センター長)
2020年1月18日 「イスラーム世界における文化の保存―プロジェクトの実践―」 長谷川奏(早稲田大学総合研究機構客員教授)
徳永理砂(金沢大学文化資源学科客員准教授)
保坂修司(日本エネルギー経済研究所理事)
黒河内宏昌(東日本国際大学エジプト考古学研究所教授)
西坂朗子(東日本国際大学エジプト考古学研究所客員教授)
竹下昌孝(国際協力機構中東・欧州部中東第一課長)
小岩正樹(早稲田大学創造理工学部建築学科准教授、ユネスコ世界遺産研究所長)
北村歳治(早稲田大学名誉教授)
吉村作治(東日本国際大学学長)
2020年度
2020年11月21日 「テュルク系タタール移民2世と20世紀半ばの日本・トルコ社会」(オンライン開催) 沼田彩誉子(東日本国際大学客員講師)
2020年12月23日 「在日イスラーム団体の社会活動とネットワーク」(オンライン開催) 岡井宏文(共愛学園前橋国際大学専任講師)
2020年2月28日 「インドネシアおよびマレーシアにおけるICT 開発を支えるイスラーム文化」(オンライン開催) 高橋謙三(電気通信大学客員教授)
2021年度
2022年2月21日 「同時代資料に見るイスラームの始まり-古代末期からウマイヤ朝初期のアラビア半島とその周辺-」(オンライン開催) 徳永里砂(金沢大学古代文明・文化資源学研究センター客員准教授)
2022年3月23日 「アラビア半島における(多神教時代の)人々の暮らしぶりとイスラームによる生活の刷新」(オンライン開催) 佐藤裕一(アラブイスラーム学院元教員、日本ムスリム協会副会長)