長崎大学連携集中講義を川内村で開催しました

東日本国際大学・いわき短期大学は、本年締結した長崎大学との交流協定に基づく集中講義「福島原発事故と災害復興」を8月28日から30日までの間、福島県川内村をフィールドに行いました。これには23名の学生が参加。高村昇客員教授(長崎大学原爆後障害医療研究所)らの講義を通し、福島復興・環境再生の現状や放射線に関する知識と理解を深めました。

集中講義の冒頭、川内村の遠藤雄幸村長は、双葉地方の8町村の中で最初に「帰村宣言」をするに至った経緯を振り返りながら「若い世代の皆さんには復興の人材として活躍してほしい」と熱い期待を寄せました。実際に放射線検査済みの食材を味わうイワナ釣り体験やそば打ち体験、子どもたちの保育環境を見て感じる「かわうち保育園」の視察など、学びの機会も充実。県内出身者、県外出身者が、それぞれの立場で原発事故をどう捉えたかをディスカッションした授業では、地元住民の方から被災体験を伺いながら、復興への関わりを模索しました。

講義の最後で高村教授は「放射線について知らないことで誤解していたこともあったと思います。正しく知れば“正しく恐がる”ことができます。これからも、復興を志す者として分からないことを知ろうとする努力を続けていただきたい」と結びました。

 

s_DSC_0035

遠藤村長の講話

s_DSC_0144

釣り堀でいわな釣り体験

s_DSC_0175

お昼はいわなの塩焼き定食です

s_DSC_0324

かわうち保育園視察

s_DSC_0462

村の子どもたちとふれあう場面も

s_DSC_0493

放課後の子どもたちが集う「なかよし館」を視察

s_DSC_0614

「復興推進支援センター」では放射線測定を体験

s_DSC_0692

村民の方を講師に、そば打ち体験

s_DSC_0788

専門的な内容にも挑戦

s_DSC_0852

食い入るように受講しました

s_DSC_0962

2日目の夜は皆でバーベキュー

s_DSC_0016

それぞれの”震災”をディスカッションして発表

s_DSC_0199

地元住民の方との意見交換

s_DSC_0243

体験と思索に満ちた3日間でした