Category Archives: 東洋思想研究所

第34回孔子祭を開催 中西進先生が記念講演、森田実先生に名誉学長の称号を授与し就任記念講演会も行われました

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学校法人昌平黌は6月22日、本学1号館で第34回大成至聖先師孔子祭を開催しました。大成殿で行われた神事では神官が祝詞を奏上し、緑川浩司理事長が「ここいわきの地から人間教育の新たな歴史を築いていきたい」と挨拶。本学関係者が玉ぐしを捧げました。

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続いて、会場をいわき市芸術文化交流館アリオスに移動し、第2部記念講演会が開催されました。記念講演会では国文学者で本学比較文化研究所所長の中西進先生が「辞書と文化――故人は辞書をどのように読んできたか」と題してご講演。原典の下僕にならず、独自の文化史を創造することの重要性について、東洋の古典を紐解かれながらお話をされました。

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その後、第3部では本学名誉教授、森田実地球文明研究所所長の森田実先生に対して、本学名誉学長の称号授与式が行われ、緑川理事長が森田先生に称号記を手渡しました。森田実先生は就任記念講演会において「孔子と同時代の思想家たち」と題してご講演をされ、孔子と同時代に生きたさまざまな思想家たちを紹介しながら、混迷する現代社会において、洋の東西を超えて古代の知恵に学ぶことが大切であると話されました。

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第9回日中韓国際学術シンポジウムを開催 活発なディスカッションを展開しました

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11月5日(金)、韓国成均館大学校主催、中国山東大学、本学の共催による第9回日中韓国際学術シンポジウム(テーマ:「ポストコロナ時代の東アジア共生と東洋思想の未来」)が開催されました。

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本シンポジウムは日中韓の三大学共催により、毎回主催校を変えて開催しています。本年度は韓国成均館大学校を主催校として挙行され、本学からは森田実地球文明研究所所長で本学名誉教授の森田実先生、緑川浩司理事長、大崎素史教授が論文発表を行いました。また、東洋思想研究所の松岡幹夫所長による論評がありました。

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また本年度はコロナ禍を考慮し、各国会場をオンラインで中継する形で開催されました。さらに、成均館大学校の公式HPで事前に論文発表動画を公開するなど、「ポストコロナ」を意識した新しい取り組みも行われました。

当日はディスカッションを中心に、闊達な質疑応答も行われ、大盛況のうちに閉幕しました。本シンポジウムの発表論文は2021年度東洋思想研究所紀要『研究東洋』第12号に掲載される予定です。

中国山東大学池田大作研究所が主催する国際シンポジウムに参加

 

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9月25日(土)、中国山東大学池田大作研究所が主催する国際シンポジウム(テーマ:「池田大作と文明間の相互参考―人類運命共同体の下での東アジアの知恵」)が開催されました。

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今回のシンポジウムは対面とオンラインを組み合わせる形で実施され、日本からの登壇者はオンラインでの参加となりました。本学からは緑川浩司理事長が祝辞を述べられ、東洋思想研究所の松岡幹夫所長が基調講演、同研究所池田大作思想研究部門長の大﨑素史先生が論文発表を行いました。また、本学並びに中国山東大学の名誉教授である森田実先生よりメッセージがありました。

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闊達な質疑応答も行われ、最後に行われた総合討論では山東大学の傅永軍先生、緑川浩司理事長が全体を通しての総括を述べられました。今回の発表論文は2021年度東洋思想研究所紀要『研究東洋』第12号に掲載される予定です。

全学共通授業「人間力の育成」で広野町の遠藤智町長が講義

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本学の全学共通授業「人間力の育成」において7月2日、広野町の遠藤智町長による人間力育成講座が行われました。

遠藤先生は冒頭、本学と広野町が共同で取り組んでいる様々な取り組みを紹介されながら、広野町が歩んだ東日本大震災からの復興10年を振り返られました。また広野町が力を入れている政策について詳細に教示され、特に学生や若い世代が住みやすいまちづくりの実践についてお話をして下さいました。
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遠藤先生は広野町のまちづくりをひもとかれながら、ふるさとを大切にすることの重要性を力説され、人間力を育むためには「行動力」「目的観」が必要であることを語られました。講演終了後の質疑応答においては、東日本大震災を契機にたくさんの人に励まされ、町長を志されたことを述懐されていました。講演当日は学生に向けて著書や広野町のご当地グッズをご用意いただき、受講生も大変に喜んでいました。

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第33回孔子祭を開催 人間教育の原点に立ち返る式典 森田実先生への名誉教授授与式も行われました

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学校法人昌平黌は6月23日、本学1号館で第33回大成至聖先師孔子祭を開催しました。前年に続き、新型コロナウイルス感染症対策のため、規模を縮小しての開催となりました。

大成殿で神事が執り行われ、神官が祝詞を奏上し、緑川浩司理事長、吉村作治総長、田久昌次郎短大学長、唐木義則付属中高校長、学生代表が玉串をささげました。

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祭主の緑川理事長はあいさつの中で、日本を代表する哲学者の一人である和辻哲郎の言葉を通し師弟の関係の重要性について言及。さらに「論語」の原点は孔子とその弟子たちとの師弟の魂の交流であり、優れた人間教育そのものであることに触れた上で「今後も『人間力の育成』に尽力し、人間力溢れる人材を陸続と輩出することを誓います」と結びました。

 

第2部の冒頭、本学森田実地球文明研究所所長の森田実先生への名誉教授称号授与式が行われました。同研究所の所長として幅広い英知を結集し、広範な視点から研究・言論活動を展開されるなど、その多大なる功績に対し授与されたものです。

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つづいて記念講演会では本学健康社会戦略研究所所長で医師の石井正三先生、また森田先生の講演が行われました。

 

石井先生は「社会活動と心身の健康―パンデミックからウィズコロナの未来へ―」のテーマで講演。世界医師会会長を務めたサー・マイケル・マーモット氏の「人間の健康は社会的要因と密接に関わっている」との考え方を示しながら、脳神経外科医としての経験から「脳は体とのネットワークによって機能しており、その働きとともに人間は社会や文明を作ってきた」と解説。集団・群れで事を成す生き物である人間は震災後の10年間、放射性物質等と共存して生きてきた。コロナウイルスに対しても同じであり、そうした前提をふまえて次の世代に繋げていくことが、社会的生物としてのこれからの生き方である」と話しました。

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森田先生は「21世紀における孔子思想の役割」のテーマで講演。これまで政治・経済の分野で多くの主要な人物と会ってきた経験を通して「最近は指導層の道徳の劣化を感じる」とした上で「渋沢栄一とともに近年注目される儒学の思想は、今このような時代にこそ、その果たす役割は大きい」と話しました。

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当日は全学共通授業「人間力の育成A」の受講者に加えて、いわき短期大学生、付属中高の代表学生も参加し、オンラインの同時配信も行われました。孔子祭の模様は改めてYoutubeで公開する予定です。

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東洋思想研究所に池田大作思想研究部門が新設 5研究部門体制へと発展

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部門長に就任した大﨑素史先生

 

5月26日(水)、本学東洋思想研究所の例会が開催され、厳正な審議を経て、所員の満場一致により池田大作思想研究部門の新設が了承されました。これにより、東洋思想研究所は現代儒学研究部門、現代仏教研究部門、西洋哲学研究部門、イスラーム研究部門、池田大作思想研究部門の5研究部門体制として新出発することとなりました。また本学森田実地球文明研究所所長の森田実先生に新部門の名誉顧問にご就任いただき、部門長には池田大作先生の教育思想に関する研究を長年続けてこられた大﨑素史先生(東日本国際大学経済経営学部教授)にご就任いただきました。

新部門設立の背景として、昨年、長年交流を続けてきた中国屈指の名門校である山東大学に、創価大学創立者である仏教者の池田大作先生を研究対象とした池田大作研究所が設立されたことが挙げられます。本学としても、これまで以上に国際学術交流を活発化させるため、この度、池田大作思想研究部門を新設致しました。

本学では「人間力」を教育の目標として掲げ、全学を挙げて人格的感化による「人間力の育成」に取り組んでいます。池田大作先生の提唱されている学生一人一人の可能性を信頼し、どこまでも徹して一人を大切にする人間教育の思想は、本学が目指す「人間力の育成」と軌を一にするものです。

今後も東洋思想研究所では儒学を中心に、さまざまな思想研究を通して、建学の精神の深化と啓蒙、教育への還元を目的にさらなる研究活動の充実を目指して参ります。

 

東洋思想研究所主催による部門間対話企画「人間力をめぐる対話」を開催

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震災9年目を迎えて黙祷を捧げる参加者一同

本年、東洋思想研究所では四研究部門(現代儒学研究部門、現代仏教研究部門、西洋哲学研究部門、イスラーム研究部門)の合同による部門間対話企画「人間力をめぐる対話-東西の思想から考える『人間力』-」を開催致しました。

第一回は震災から9年目を迎える3月11日、本学健康社会戦略研究所所長の石井正三先生をお迎えして行いました。「人間とは何か」を大きなテーマとして、コロナ禍が深刻化しつつある中で、震災の教訓を振り返りながら「心の復興から防災を考える」という議題について、熱い議論が交わされました。さらに、第一回の内容は小冊子としてまとめられ、全学共通授業「人間力の育成」における授業内テキストとして活用されています。

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第二回部門間対話にて発言をする部門代表

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オンラインから参加した村上政彦先生、中野信子先生

続いて第二回は12月16日、オンラインで作家の村上政彦先生、脳科学者の中野信子先生にご参加をいただき、開催致しました。大きなテーマとして「人間力を鍛えよう」をかかげ、仕事や恋愛など、より学生に身近なテーマについて闊達な議論が行われました。

この部門間対話企画は全三回を予定し、全ての企画が地元誌「財界ふくしま」に掲載されることになっています。東洋思想研究所は今後も建学の精神の更なるを深化を目指し、人間教育の土台となる研究活動を続けて参ります。

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小冊子「人間力をめぐる対話」

「人間力の育成」でINFORICH(インフォリッチ)代表取締役会長・グループCEO/アーティストの秋山広宣(陳日華)氏が講演

本学の全学共通授業「人間力の育成B」において1月11日(土)、東日本国際大学東洋思想研究所客員研究員でもある秋山広宣(陳日華)先生をお招きし、「日中友好が世界を繋ぐ」とのタイトルでご講演を行っていただきました。

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秋山先生はお父様が香港出身、お母様が日本出身で、中学生時代をいわき市で過ごされました。その後、アメリカに渡りますが挫折し、日本に帰省。2007年にユニバーサルミュージックよりメジャーデビューをされます。2015年には株式会社INFORICHを設立し、モバイルバッテリーシェアリングサービスChargeSPOT(チャージスポット)を世界展開され、現在に至ります。ご講演では「使命とは自覚なり」との言葉を紹介されながら、日中友好を生涯の使命として歩んで来た人生を振り返られ、「何のため」という目的観を持つことの大切さについてお話をいただきました。またビジネスにおけるスピード感の重要性や、人との縁を大切にする姿勢についても、実体験を織り交ぜながらお話をされました。

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最後には北京オリンピックの応援ソングにも採用された「NO.1」を生歌で披露していただき、「友好とは友を好きになること」と訴えられ、ご講演を終えられました。

「人間力の育成」でDef Tech Micro(デフテック、マイクロ)氏がワークショップ型の授業を開催

本学の全学共通授業「人間力の育成B」では1月15日(水)、本学東洋思想研究所客員教授であり、アーティストのDef Tech Micro氏をお招きし、学生参加型のワークショップ形式による授業を行っていただきました。

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授業の冒頭、春学期授業で学生から募集した「人生に影響を与えた曲」を紹介し、それぞれの学生がエピソードを披露。その後、Micro氏がその場で曲作りを行い、そのメロディーに合った歌詞を考えるワークショップを行いました。学生からは「昔の自分を回想した」「悲しい気持ちになった」などの感想が寄せられ、代表の学生が黒板に思い浮かんだ歌詞を書き込みました。黒板に書かれた一つ一つの言葉を読み解きながら、Micro氏から「良い言葉には良いメロディーがついている。言葉や文字の力を大切にしてもらいたい!」との返答がありました。最後には次年度の新しい1年生に向けたメッセージを記入し、熱い感動に包まれながら授業が終わりました。

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今回、授業で記入した新しい1年生へのメッセージには「自分の目標を見失わず前進するんだ!」「人に流されないのが大事」「自分のやりたいことをやって下さい」「後悔しないように全力で今を楽しんで!」など、たくさんの言葉がつづられていました。このメッセージは次回のMicro先生の授業で新しい1年生に配布する予定です。

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「人間力の育成」で衆議院議員の小渕優子氏が講演 未来を生きる学生に熱い期待を寄せて下さいました

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東日本国際大学の全学共通授業「人間力の育成B」において12月11日(水)、衆議院議員の小渕優子氏をお招きし、「令和を生きる皆さんへ」のタイトルのもと講演を行っていただきました。

小渕氏は、父親で第84代内閣総理大臣を務められた小渕恵三氏の後を継いで衆議院選挙に立候補され、26歳の若さで初当選をされました。

講演の中でご自身のことにも触れられ、これまでに直面してきた苦難や困難などを乗り越えるための「人間力」については、「決断力・前向き・人のために尽くす」の三本柱であると述べられました。

大学においては、「幅広い出会いを大切にすること」「後悔のないように勉強に励むこと」が大切であることをご自身の体験談も踏まえながらお話しいただきました。また、少子高齢化、グローバル化の進展する社会を展望されながら、観光産業の振興と人材育成が日本にとって非常に重要な取り組みになっていくことを述べられ、未来を生きる学生に熱い期待を寄せて下さいました。

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最後には「令和」という新しい時代を生きる学生に向けて「自分の人生は自分のものであり、良くしていくのも自分次第。思ったことや考えたことを前向きな言葉に変えていくことで、人生は確実に良い方向に変わっていくと思います」と呼びかけられ、自身が置かれた場所にしっかりと根を張って努力していくことの大切さを訴えられていました。講演後は地域の皆さまや学生から闊達な質問が寄せられ、温かく笑顔にあふれるご講演となりました。

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