年別アーカイブ: 9月 2019

オープンキャンパス2019を開催 大盛況の2日間

8月24日、25日の2日間に渡り、東日本国際大学・いわき短期大学“オープンキャンパス2019”を開催いたしました。

本年度、夏の開催2回目となった今回は24日(土)をいわき短期大学、続く25日(日)を東日本国際大学の企画として開かれ、両日ともに大盛況となりました。

高校生の皆様はもちろん、保護者の皆様も大変積極的にご参加を頂き、また暑い中遠方からお越しの方も多く、スタッフ一同心より御礼申し上げます。

本年度のメインとなるオープンキャンパスは今回で終了となりますが、入試関係のご相談や簡単な学校見学など、随時受け付けております。

受験を考えている高校生の皆さんや、オープンキャンパスの参加に間に合わなかった方など、お気軽にお問合せ下さい。

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夏期FD・SD研修会で星野千華子氏がご講演 自身の体験に基づいた人生訓語る

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学校法人昌平黌の令和元年度夏期FD・SD研修会が8月21日(水)、グランパルティいわきで開かれました。研修会Ⅰ部の講演会においては、国立病院での医療ソーシャルワーカーのご経験を持つ星野千華子氏よりご講演を賜りました。

星野氏は、国際連合日本政府代表部大使 次席常駐代表である星野俊也氏の令夫人でいらっしゃり、現在はニューヨークにある非営利の福祉施設「レノックス・ヒル・ネイバーフッド・ハウス」にてインストラクターを務めておられます。また、米国でヨガのインストラクター資格を、日本ではホームヘルパーや傾聴療法士の資格を取得されました。米国の民間団体「ワールド・ヨガ・コミュニティ」より、ヨガの哲学と実践を通じて、国連で2015年に採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」普及に寄与したことから「ヨガ大使」の称号を授与されました。

 

研修会では、講演に先立ち、唐木義則校長、吉村作治学長、緑川浩司理事長がそれぞれあいさつをしました。星野氏は、「自分が壊れたと思う時、あなたの助けになること」と題し、これまでの経験から学んだ教訓、心に残る言葉の数々に言及しました。

その中で、実践哲学者である鷲田清一先生の「人生はあみだくじ」というお言葉を引用し、「挫折と思うことが起こったとしても、それは出会いであって、失敗ではない。心が折れたと思う出来事に遭っても、それがあったからこそ、次がある。道が右に曲がったのだと捉えたら、少なくとも自分という存在をぞんざいに扱わなくても済むのではないか。」とお話をされました。

普段生徒・学生など、若い世代の方々と接することが多い教職員に対し、悩みに直面した若い人たちに「どうしましたか?」と眼差しを向けられる人になっていただきたい、と述べました。

講演終了後には教職員が感想を述べる場面もあり、講演を聞いた参加者が口々に「星野氏の素晴らしいお人柄に感動。とても共感出来るご講演であった。」と述べるなど、大変有意義な講演会となりました。

交誼会講演 DSC_0062-2

 

星野千華子氏が本学・各所を訪問視察 各地で交流・意見交換を深める

令和元年度交誼会夏季研修会の講演者 星野 千華子氏(レノックス・ヒル・ネイバーフッド・ハウス インストラクター)が、4日間にわたり本学および各地を視察し、交流会や意見交換会を行いました。

 

8/19(月) 東日本国際大学

【午前】理事長表敬訪問

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初日午前中、はじめに学校法人昌平黌 緑川理事長を表敬訪問。交誼会会長 浅井教授とも面談をしました。

星野氏は、緑川理事長より「義を行い以て其の道に達す」との本学の教育理念を聞くと、それに通じるものとして、これまでのご自身の経験や、現在行っている取り組みなどについて、広くお話をされました。

 

 

【午後】福祉教員・学生との交流会

 

初日の午後は、東日本国際大学 健康福祉学部の教員・学生、保健管理センター・学生相談室職員、東日本国際大学附属昌平高校・いわき総合高校の福祉科教員と星野氏とで交流会を実施しました。

アメリカと日本での様々な制度・考え方の違いについて意見を交わしました。

星野氏は交流会の中で、「学生のとき一か月半、マザー・テレサの下でボランティア活動を行った。『自分にも何か出来るのだ』と思い意気揚々と現地に赴いたが、すぐに自分の無力さを痛感した。しかし、自分の無力さを知ることで、優しさを知ることが出来た。無力な他者に共感し、救いの手を差し伸べることが出来る人間になれる。」と述べられました。

また学生たちからは、福祉のプロとしての人との向き合い方などについての質問が多く寄せられました。それを受けて星野氏は、「老人だから、女性だから、障害があるから、といった画一的な人のとらえ方ではなく、『その人がその人らしく生きる』ことに共感できる心のSensitivity(感受性)と柔軟性を磨いてほしいと思う。そのためにまず、自らの『こだわり』に気づいてほしい。」などと話されました。

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8/20(火)東京電力廃炉資料館・福島第一原子力発電所

 

2日目は、福島県双葉郡大熊町・双葉町に立地する東京電力福島第一原子力発電所を視察しました。

はじめに富岡町にある東京電力廃炉資料館を訪れ、3.11の事故経緯やこれまでの復興過程について説明を受けました。

その後、専用のバスに乗車し、福島第一原子力発電所へと移動しました。現在、視察の際には防護服やマスクなどは必要なく、普段の服装(長袖長ズボン)で視察することが出来ました。構内も所々線量が高い場所はあるものの、それぞれで身につける個人線量計のアラームによって、放射線被ばくの過多を未然に防ぐことが出来ます。平均で被ばく量は歯治療レントゲンの2回分でした。

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8/21(水)

【午前】広野町(ふたば未来学園・バナナ園・Jヴィレッジ) ※午後は交誼会研修会

 

3日目の午前中は、広野町を訪れました。

はじめに、ふたば未来学園高校の生徒5名と交流会を実施しました。

星野氏はこれまでの自身の経験を語った後、将来福祉関係職などを目指して勉強に励む生徒それぞれの話に耳を傾けました。途中、震災当時の辛い経験を語ってくれた生徒に対して「よく頑張ったね。本当にえらいね。」と優しくいたわり、励ますような場面もありました。また、「震災を経験したことは確かに辛い経験だったと思う。しかし、だからこそ同様に震災を経験した人の痛みに寄り添うことも出来る。もしもこれから、何か苦しみに直面した人がいたときには、温かく眼差しを向けてあげられる人になってほしい。」と述べました。

生徒たちとの交流会を振り返り、星野氏は「震災当時小学校低学年だった生徒たちは、自分の心の内を表現する『言葉』をもっておらず、そのままふるさとに帰ってきても、辛い気持ちを話してはいけないような暗黙のプレッシャーを感じているようで、今日まで自らの体験や心の傷を封印していたようにも思う。また、『良い子でいなければ、優しい人にならなければ、強い人にならなければ』という発言が多く聞かれたが、そこにあなたが今いるだけでかけがえのない存在なのだとお伝えしたつもりだ。まずは自分が傷ついていることに充分な思いやりの心をもって、傷があるからこそ伝わるあたたかさを大切にしてほしいと思う。傾聴療法士が共有する認識の一つに、『辛い思いをした人ほど大切にされなければならない』というものがある。何にでもなれる未来を持った自分たちは、もっと自分たちの幸せを求めて良いのだと思う。」との感想を述べられました。

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次に、広野町で震災復興プロジェクトの一環としてバナナ栽培を行うバナナ園を視察しました。

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最後に、J-ヴィレッジを視察しました。

広野町の遠藤町長と会食をし、これまで、そしてこれからの広野町についての意見を交わしました。

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8/22(木)

【午前】シルバーレジデンス孔輪閣

最終日午前中は、シルバーレジデンス孔輪閣を視察しました。

一般居室・介護居室、室内プールやレクリエーション室などをそれぞれ視察した後、施設で働く職員との交流・意見交換を行いました。

孔輪閣では、職員や利用者の意見を基に、様々な催し物や設備の改革を行っているとのことでした。

また、現場に携わる職員の意見が施設長まで届く流れが整っており、星野氏も「非常に風通しの良い職場。施設の中で、良い信頼関係が構築されている。施設長が積極的に利用者の皆様や職員との垣根を外し、『心地よい住み処』を目指しておられるところが大きいと思う。何より素晴らしく感じたのは、利用者様や職員の皆様が『私の孔輪閣』と考えておられるところだと思う。」とお話されていました。

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【午後】いわき・ら・ら・ミュウ、東日本国際大学

午後はまず小名浜へ移動し、いわき・ら・ら・ミュウで展示されている『いわきの東日本震災展』を視察しました。いわき市のこれまでの復興の過程を収めた映像資料や、震災当時、避難所での生活スペースを再現した展示などをご覧になりました。

 

その後、東日本国際大学に戻り、再度緑川理事長と面談をしました。

この4日間の滞在で感じられたことなど、多岐にわたった話に花を咲かせました。

最後に緑川理事長が、昌平黌の宝である建学の精神「義を行い以て其の道に達す」(山岡荘八初代名誉学長)の掛け軸と、第7回日中韓国際学術シンポジウム予稿集「現代文明の行方」を、末永い交流と今回の御礼の証として贈りました。

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