カテゴリー別アーカイブ: シンポジウム・講演会

【福島復興創世研究所】米国ハンフォード地域の知見に学ぶ国際シンポジウムを開催

1月25日(土)午前10時~午後5時20分、本学の1号館201教室において国際シンポジウムを開催しました。

本シンポジウムは東日本国際大学 福島復興創世研究所が主催し、アメリカ・ワシントン州のハンフォード地域から5名の代表・専門家をお招きしました。

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シンポジウムの全体司会は福島復興創世研究所 研究員の矢本聡先生(健康福祉学部教授)が務められました。

開会式においては、中山哲志先生(東日本国際大学学長代行・健康福祉学部長)が主催者を代表して挨拶を致しました。

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次に、来賓の吉野 正芳 衆議院議員、若松 謙維 参議院議員、清水 敏男 いわき市長、伊澤 史朗 双葉町村会長 (双葉町長)、伊藤 泰夫 福島イノベーション・コースト構想推進機構専務理事兼事務局長よりご挨拶を賜りました。

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引き続き、午前10時30分より本シンポジウムの趣旨説明として、中村隆行 (福島復興創世研究所所長代行)、マーク・トリプレット氏(国立パシフィックノースウエスト研究所シニアアドバイザー)がそれぞれの地域の状況やシンポジウムの開催に至った流れについての説明をしました。

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午前中の最後には、ハンフォード現地の自治体関係者と本会場を中継で繋ぐリアルタイムのテレビカンファレンスが行われました。

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ハンフォード側にはパメーラ・ブラウン・ラーサン氏(ハンフォードコミュニティーズ事務局長)、ダイアナ・ハファード氏(ポートオブベントン事務局長)、チャック・トレリ氏 (ケネウィック郡評議員)、ブレント・ゲリー氏(西リッチランド市長)にそれぞれご参加いただき、ハンフォードの成功事例等を紹介しました。

また、福島県浜通り側の自治体代表として、 安藤 靖雄氏 (福島県企画調整部福島イノベーション・コースト構想推進室長) にもご参加いただき、同構想を分かりやすく説明しました。

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午後は、最初のプログラムとして、ハンフォード地域の経済開発機関であるトライデックの副所長デイビッド・リープロエグ氏が講演し、調整機関の役割を解説いただきました。

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次に、高等教育機関として、キャサリーン・マカティアー氏(ワシントン州立大学トライシティーズ校副学長)、ミカエル・リー氏(コロンビアベイスン短期大学副学長)、ロイド・ケイス氏(コロンビアベイスン短期大学、核技術プログラム主査)、石崎 芳行先生 (東日本国際大学福島復興創世研究所副所長)が登壇し、それぞれの立場から意見を述べました。

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最後に、ハンフォードと浜通りそれぞれから代表者が登壇し、パネルディスカッションを行いました。司会をマーク氏と中村所長代行が務められ、ハンフォード側からはデイビッド氏(トライデック(TRIDEC) 副所長)、キャサリーン氏 (ワシントン州立大学トライシティーズ校副学長)、ミカエル氏 (コロンビアベイスン短期大学副学長)、ロイド氏 (コロンビアベイスン短期大学、核技術プログラム主査)にご登壇いただき、また浜通りからは鈴木 茂和先生 (福島工業高等専門学校機械システム工学科准教授)、開沼 博先生(立命館大学准教授・東日本国際大学客員教授)に参加していただき、活発に意見を交換しました。

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シンポジウムの最後には閉会挨拶として学校法人昌平黌 緑川浩司理事長より復興への熱い思いと皆様への感謝の意が伝えられ、シンポジウムは盛況のうちに閉会いたしました。

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【福島復興創世研】来年1月に国際シンポジウムを開催 米国ハンフォードから5名の代表・専門家を招き、福島浜通りの復興創生の方途を探ります

本学福島復興創世研究所では、2020(令和2)年1月25日(土)、国際シンポジウム「米国ハンフォードの知見に学ぶ福島浜通りの復興創生」を開催いたします。放射線汚染地区から米国有数の繁栄エリアに発展したハンフォード。原発事故からの復興創生を目指す福島浜通り。両地域の代表・関係者が意見を交わす、これまでにない試みです。

シンポジウムでは、ハンフォード地域から代表・専門家を5名招聘し、その知見を学ぶとともに、福島県・浜通り地域の関係者も参加。ハンフォードの現地とシンポジウム会場を結ぶテレビカンファレンスや講演、パネルディスカッションなど多様な内容のシンポジウムとなります。

本シンポジウムを通して、福島浜通りがハンフォードをモデルとして復興創生する方向性を検証。廃炉の進展とイノベーション、産業の振興を柱として、地元に実利をもたらす地域構造と方途を多角的に探ります。

皆さま、ぜひともご参加いただきますようお願いいたします。

 

  東日本国際大学 福島復興創世研究所 国際シンポジウム

  米国ハンフォードの知見に学ぶ福島浜通りの復興創生

―ハンフォードと本県・浜通りの関係者が考察を加え意見を交換―

 

日時: 2020年1月25日(土)午前10時~午後5時20分

会場: 東日本国際大学1号館2階 201教室

入場無料・同時通訳あり

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【米国ハンフォード地域】

アメリカ・ワシントン州の南部に位置し、第二次世界大戦中に原子爆弾のためのプルトニウムを精製。稼働していない現在も米国で最大級の各廃棄物問題を抱えており、環境回復作業(クリーンナップ)が進められている。

一方で、地方自治体や高等教育・研究機関とその調整機関が有機的に連携し、経済の発展と人材育成・輩出の好循環を生み出し、都市力アップと『広域的な住みたいまちづくり』を具現化している。放射能汚染地区から米国でも有数の繁栄都市となしえた先進事例を持つ。

サスティナブルキャンパス推進協議会で事例報告

サスティナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN)2019年大会が11月23日(土)、名古屋大学で開かれ、事例発表の大学運営・地域連携部門で、本学福島復興創世研究所が「日本版ハンフォードモデル構築による福島復興創生」のテーマで報告しました。

同協議会は、わが国における持続可能な環境配慮型社会の構築にキャンパスをモデルとして貢献することを 目的に2014年3月に発足しました。現在、大学をはじめ高専など43法人で構成、東日本国際本学及びいわき短期大学も加盟しています。毎年、開催校を変えながら年次大会を開いています。

今回の年次大会では、初めに全体シンポジウムが行われ、「SDGs(持続可能な開発目標)と大学」のテーマで伊東早苗名古屋大学副総長が基調講演、活発な質疑応答が行われました。

続いての3分科会に分かれた事例発表で、本学福島復興創世研究所の中村隆行所長代行、草野幸雄所長代理が発表に立ち、米国ハンフォードを訪問した報告書をもとに放射能汚染地区から米国有数の繁栄エリアに発展した成功事例と浜通りの復興創生について発表しました。

最後に行われた全体討論の最終に次年度開催校紹介が行われ、東日本国際大学及びいわき短期大学が会場となることが発表されました。これを受けて柏木進大学事務局長・短大事務長が登壇、いわき市の魅力や大学及び短大の概要などを紹介しながら、「来年度お待ちしています」とあいさつしました。

次年度は2020年11月14日(土)に開催される予定です。

サスティナブル協議会②

 

サスティナブル協議会①

 

【健康社会戦略研】設立記念シンポ開催 健康社会の実現に向けて多角的にアプローチしました

本学健康社会戦略研究所の設立記念シンポジウム「みんなのための健康社会づくり~東日本大震災からの真の復興を目指して」は11月30日、本学1号館201教室で開かれ、震災復興と社会、健康社会、救急医療など多角的な観点から市民の健康づくりについてアプローチしました。

同研究所は、地域の健康社会づくりのためのシンクタンクとして今年4月に設立しました。

医療界、地方自治体、地域のニーズに対応した調査・研究を行い、その成果を広く提言し、健康社会づくりのネットワーク化を図ることを第一の目的としています。

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シンポジウムは設立記念として開催され、一般市民、医療・福祉関係者、学生ら約200人が聴講しました。

開会式では、石井正三研究所所長、共催の木村守和いわき医師会会長が医療を取り巻く現状とシンポジウムの意義などを交えてあいさつしました。

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続いて、研究所客員教授である河合雅司先生、畑仲卓司先生、鈴木哲司先生がそれぞれ講演しました。

一番目の講演においては、河合雅司・人口減少対策総合研究所理事長が「震災復興と社会~人口論の観点から」と題し、日本における人口減少・高齢社会の問題と特徴を具体的に挙げ、今後国内の就業者数減少への対策として欧州型の自主都市、小規模町村でのエリアマネジメントの重要性などを述べました。

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次の講演においては畑仲卓司・日本医師会医療安全推進者講座講師が「健康社会の目指すもの」のテーマで、これまで行ってきた福島原発事故や地球温暖化などの研究結果を基に、今後健康社会を作り上げていく上で必要となるものについて述べました。

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最後の講演においては鈴木哲司・日本救急医療士協会会長が「救急医療から見た生と死」と題し、現代社会で死生観の教育が薄らいでいる問題点を提起した上で、これからの社会に必要となるであろう「死生観」「看取り学」の学問領域に関しても話を展開しました。

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いずれの講演も各先生の専門分野からの現状分析をはじめ問題提起、そして課題解決に向けた提言で、今後の健康社会の実現に向けて示唆に富んだ内容でした。

 

午後のパネルディスカッションにおいては、研究所の石井所長をコーディネーターとし、研究所客員教授の畑仲卓司先生、鈴木哲司先生、長谷川学・環境省環境保健部環境保健企画管理課石綿健康被害対策室室長、高萩周作・いわき市病院協議会代表理事、大橋雅啓・研究所特別研究員(本学健康福祉学部教授)にそれぞれご登壇いただきました。

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それぞれの発言要旨は次の通りです。

 

長谷川学先生:日本では出生数は90万人を切っており、確実に高齢化が進展する。地域の縮小化(崩壊)が進むが、どこかにモデルがある、あるいは国や行政に陳情するだけでは何も解決しない。自ら地域課題に住民が参加する社会でなければならない。

 

畑中卓司先生:これまで、政府が代わるたびに様々な国家観や国土計画を打ち出してきているが、この人口減少には対応出来ていない。これまでのような街づくりではなく、自助努力のコミュニティづくりの時代。これからの大学という点では、いわきFCは他のクラブチームと比較すると、とにかく走る練習が多いという。その結果が今回のJFLリーグへの格上げにつながったと聞いた。大学も何か一つ飛びぬけて挑戦するような取り組み、特色が必要ではないか。

 

鈴木哲司先生:過疎化は避けられない。個人の幸福感が重要となる。個人の幸福感が高まらなければ人を救うことも出来ない。心豊かな地域社会をつくるには個人が幸せにならないと。健康社会も同じこと。

また、生きるための教育が必要。例えば、防災は自助、共助、公助だが、実際の災害では自助、生きる力をどれだけ強くするか、がこれからの若者に課せられている。

 

高萩周作先生:いわきでは超高齢化問題が深刻で、平野部ではなく山間部での独居高齢者が問題となってきている。通院、買い物の不便さだけでなく、今後は認知症の増加が予測される。どのように対応するか。医療体制でも医師不足から急性期医療は難しく、慢性型疾患であればそこそこ対応できるが、心臓や脳梗塞などの急性期医療は対応できていない。福島や茨城の大学医学部から、遠い地域で辺境の地。大学の力にも頼れない。ネットワークで乗り切るしかない状況。

 

大橋雅啓先生:広野町と本学ゼミと関わりを持っている。人口4,000人で高齢化が急速に進行する町で、若者誘致の打開策として様々なイベントをするが、若者定住には結びついていない。役場職員が疲弊している。

一方で、町民ではない原発作業員が3,000人も暮らしている。流動人口といえる。このような現状、問題が復興をめざす町には残されている。相双地区の精神医療が崩壊しており、いまだ800人近い人が他の県の精神病院に入っている。精神障害者の地域移行とはいうが、施設を充実するにも医療の問題と切り離せない。いわきの精神医療の充実を図ることが、福祉の充実にもつながる。

 

石井正三所長:いわき市は様々な医療上、生活上の課題を抱えている。かつて日本医師会で、学校で隣にいる人を助ける教育、というのを文科省にも働きかけたことがある。救急的な対応を学校教育のなかでも小さい時から取り入れる、生命の大切さを知る教育が、実は防災にもつながる。

大学として地域の健康をこれからも考える上で、何か飛びぬけた挑戦が必要。この研究所もそのようなところで意味がある。今後も様々な地域の健康のための議論をしてまいりたい。

上記の議論が展開され、パネルディスカッションをとじました。

 

また本日講演をしていただいた河合先生、畑仲先生、鈴木先生への御礼として、いわき市医師会 木村守和会長よりフタバスズキリュウを模したネクタイピンの記念品が贈呈されました。

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最後に、閉会式において東日本国際大学 吉村作治学長、学校法人昌平黌緑川浩司理事長がそれぞれあいさつと御礼の言葉を述べ、盛況、成功裡のうちにシンポジウムが閉会しました。

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「人間力の育成」で株式会社ニトリホールディングス代表取締役会長兼CEOである似鳥昭雄氏が講演

東日本国際大学の全学共通授業「人間力の育成B」において11月13日(水)、株式会社ニトリホールディングス代表取締役会長兼CEOである似鳥昭雄氏をお招きし、「リーダーが育つ55の智慧」とのタイトルでご講演を行っていただきました。

 

似鳥昭雄氏は23歳の時に似鳥家具卸センター北支店を創業され、その後、半世紀を経てニトリグループをグローバル企業へと成長させました。ご講演の中では、どこまでもお客様のために良い商品を提供していくという方針の下、ニトリグループが多方面で展開されている事業についてご説明をいただきました。後半はリーダーとしての心得や経営に関する考え方についてお話をいただき、ロマンやビジョンを大切にしながら、常に現状を否定して新しいことを創造していく姿勢の大切さについて、ご自身の経験も交えながらわかりやすくご講義をいただきました。

最後にはこれから社会に出ていく学生に向けて「何事も恐れずに挑戦していって欲しい!」と呼びかけられ、学生も真剣な眼差しでご講義に耳を傾けていました。

 

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「人間力の育成」で漫才師である林家まる子氏、林家カレー子氏が講演

東日本国際大学の全学共通授業「人間力の育成B」において11月2日(土)、親子でもある林家まる子先生、林家カレー子先生をお招きし、「ピンチはチャンス~楽しく生きるヒント~」とのタイトルでご講演を行っていただきました。

 

林家まる子先生と林家カレー子先生は防災士の資格をお持ちで、環境問題を笑いと共にわかりやすく伝える環境漫才でも有名です。ご講演は本年9月1日の防災の日にYoutubeでリリースされたばかりの『防災ソング 今すぐはじめよう』などの歌を織り交ぜながら、終始、会場全体が一体となった楽しい雰囲気に包まれていました。前半は環境問題に大切な3つのR(リデュース、リユース、リサイクル)、環境問題に取り組む心構えABC(A当たり前のことを Bバカにしないで Cちゃんとやる)など、誰もが覚えられるようにかみ砕きながら、環境問題の大切さについてお話いただきました。後半では芸人になってからのたくさんの苦労話を通じて、諦めないで最後までやり続ける姿勢、また、絶対に負けないとの決意が道を切り開いていくとの熱いメッセージを届けて下さいました。

 

最後には師事をされた落語家の林家三平師匠の座右の銘であった「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉を紹介されながら、人を尊敬する気持ちの重要さについてもお話をいただきました。笑いあり、感動あり、笑顔の花咲く素晴らしい時間となりました。

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「人間力の育成」で駐エジプト日本国特命全権大使である能化正樹氏が講演 

東日本国際大学の全学共通授業「人間力の育成B」において10月2日、駐エジプト日本国特命全権大使を務める能化正樹氏をお招きし、「外交官への道、エジプトへの道」とのタイトルでご講演を行っていただきました。ご講演の前には本学の緑川浩司理事長らと懇談し、交流を深めました。

 

能化氏はご講演の中で、外務省の仕事の魅力や外交官を務めることになった経緯などについて触れられ、その後、エジプトについて地理、歴史、宗教、教育など様々な視点から解説をしていただきました。また、日本とエジプトとの関係については、日本の支援によって設立されたエジプト日本科学技術大学(E-JUST)や2020年秋に開館予定の大エジプト博物館についてご紹介をしていただきました。質疑応答の時間にはエジプト考古学者である本学の吉村作治学長から御礼の言葉があり、「外交官になるにはどうすれば良いか」「困難を乗り越えた経験を知りたい」などの質問が寄せられました。

 

最後には学生へのメッセージとして「やりたいことに優先順位をつけて夢に向かって何でも取り組んで貰いたい!」と呼びかけられ、満場の拍手の中で講演を終わられました。

 

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中国青島市にて第8回日中韓国際シンポジウムを開催 地球文明の未来を展望

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9月27日(木)、中国の山東大学、韓国の成均館大学、そして本学の三校合同開催による第8回日中韓国際学術シンポジウムが中国青島市において晴れやかに挙行されました。2018年は本学を会場として「現代文明の行方」をテーマとして開催されましたが、本年は中国山東省を会場として、「地球文明の未来―アジアの伝統にみる挑戦と応対―」というテーマについて、日本、中国、韓国の先生方による論文発表、闊達な質疑応答が行われました。本学からは緑川浩司理事長、吉村作治学長をはじめ、東洋思想研究所の松岡幹夫所長、三浦健一主任研究員、河合伸研究員、福井朗子研究員、また、本学森田実地球文明研究所所長であり、山東大学名誉教授である森田実先生の7名の登壇者が基調講演、論文発表を行いました。その他、通訳担当として松本優梨所長代行、田村立波研究員、随行としてエジプト考古学研究所の岩出まゆみ所長、森田実先生の令夫人も合わせて、合計11名での参加となりました。

 

シンポジウムの前日には山東省国際友好連絡会会長である張建国先生や山東省政府関係者、海洋経済技術研究会の方々のご招待により皆様から熱烈な歓迎を受けました。懇親会では森田実先生から今回のシンポジウムの意義と東アジアの友好の重要性についてお話があり、張建国先生からは山東省を代表しての祝辞と歓迎のご挨拶がありました。その後の懇親会においては山東省政府関係者と友誼を深め、末永い交流を誓い合いました。

 

シンポジウムにおいては冒頭、森田実先生から「アジア文明の発展が地球文明の未来を開く」との特別講演があり、その後、緑川浩司理事長による「『持続可能な未来』を拓くために」と題した基調講演へと続きました。その後、吉村作治学長らの論文発表を終え、休憩を挟み、午後の部は会場を二ヶ所に分けて行われました。午後の部では東洋思想研究所の松岡幹夫所長が司会を務められ、地球文明の未来をめぐり、儒学、仏教、経済、環境といった多様な視点から議論が交わされました。閉幕式では山東大学易学と中国古代哲学研究センター教授である林安梧先生による学術総括、山東大学の傅永軍先生、本学の緑川浩司理事長、成均館大学の辛正根先生から閉幕の辞を賜り、大盛況のうちにシンポジウムが閉幕しました。

 

シンポジウム終了後に行われた親睦会は国境を越えた心の交流の場となり、各国の先生方からの御礼の言葉やご挨拶と共に、このシンポジウムを継続していくことがアジアの平和につながっていくとの想いが会場全体に共有され、笑顔にあふれた素晴らしい親睦会となりました。地球文明の未来に東洋思想はどんな役割を果たし得るのか、今回の中国山東省への訪問を通して、アジアの平和構築に着実な足跡を記すことが出来ました。

 

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夏期FD・SD研修会で星野千華子氏がご講演 自身の体験に基づいた人生訓語る

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学校法人昌平黌の令和元年度夏期FD・SD研修会が8月21日(水)、グランパルティいわきで開かれました。研修会Ⅰ部の講演会においては、国立病院での医療ソーシャルワーカーのご経験を持つ星野千華子氏よりご講演を賜りました。

星野氏は、国際連合日本政府代表部大使 次席常駐代表である星野俊也氏の令夫人でいらっしゃり、現在はニューヨークにある非営利の福祉施設「レノックス・ヒル・ネイバーフッド・ハウス」にてインストラクターを務めておられます。また、米国でヨガのインストラクター資格を、日本ではホームヘルパーや傾聴療法士の資格を取得されました。米国の民間団体「ワールド・ヨガ・コミュニティ」より、ヨガの哲学と実践を通じて、国連で2015年に採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」普及に寄与したことから「ヨガ大使」の称号を授与されました。

 

研修会では、講演に先立ち、唐木義則校長、吉村作治学長、緑川浩司理事長がそれぞれあいさつをしました。星野氏は、「自分が壊れたと思う時、あなたの助けになること」と題し、これまでの経験から学んだ教訓、心に残る言葉の数々に言及しました。

その中で、実践哲学者である鷲田清一先生の「人生はあみだくじ」というお言葉を引用し、「挫折と思うことが起こったとしても、それは出会いであって、失敗ではない。心が折れたと思う出来事に遭っても、それがあったからこそ、次がある。道が右に曲がったのだと捉えたら、少なくとも自分という存在をぞんざいに扱わなくても済むのではないか。」とお話をされました。

普段生徒・学生など、若い世代の方々と接することが多い教職員に対し、悩みに直面した若い人たちに「どうしましたか?」と眼差しを向けられる人になっていただきたい、と述べました。

講演終了後には教職員が感想を述べる場面もあり、講演を聞いた参加者が口々に「星野氏の素晴らしいお人柄に感動。とても共感出来るご講演であった。」と述べるなど、大変有意義な講演会となりました。

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星野千華子氏が本学・各所を訪問視察 各地で交流・意見交換を深める

令和元年度交誼会夏季研修会の講演者 星野 千華子氏(レノックス・ヒル・ネイバーフッド・ハウス インストラクター)が、4日間にわたり本学および各地を視察し、交流会や意見交換会を行いました。

 

8/19(月) 東日本国際大学

【午前】理事長表敬訪問

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初日午前中、はじめに学校法人昌平黌 緑川理事長を表敬訪問。交誼会会長 浅井教授とも面談をしました。

星野氏は、緑川理事長より「義を行い以て其の道に達す」との本学の教育理念を聞くと、それに通じるものとして、これまでのご自身の経験や、現在行っている取り組みなどについて、広くお話をされました。

 

 

【午後】福祉教員・学生との交流会

 

初日の午後は、東日本国際大学 健康福祉学部の教員・学生、保健管理センター・学生相談室職員、東日本国際大学附属昌平高校・いわき総合高校の福祉科教員と星野氏とで交流会を実施しました。

アメリカと日本での様々な制度・考え方の違いについて意見を交わしました。

星野氏は交流会の中で、「学生のとき一か月半、マザー・テレサの下でボランティア活動を行った。『自分にも何か出来るのだ』と思い意気揚々と現地に赴いたが、すぐに自分の無力さを痛感した。しかし、自分の無力さを知ることで、優しさを知ることが出来た。無力な他者に共感し、救いの手を差し伸べることが出来る人間になれる。」と述べられました。

また学生たちからは、福祉のプロとしての人との向き合い方などについての質問が多く寄せられました。それを受けて星野氏は、「老人だから、女性だから、障害があるから、といった画一的な人のとらえ方ではなく、『その人がその人らしく生きる』ことに共感できる心のSensitivity(感受性)と柔軟性を磨いてほしいと思う。そのためにまず、自らの『こだわり』に気づいてほしい。」などと話されました。

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8/20(火)東京電力廃炉資料館・福島第一原子力発電所

 

2日目は、福島県双葉郡大熊町・双葉町に立地する東京電力福島第一原子力発電所を視察しました。

はじめに富岡町にある東京電力廃炉資料館を訪れ、3.11の事故経緯やこれまでの復興過程について説明を受けました。

その後、専用のバスに乗車し、福島第一原子力発電所へと移動しました。現在、視察の際には防護服やマスクなどは必要なく、普段の服装(長袖長ズボン)で視察することが出来ました。構内も所々線量が高い場所はあるものの、それぞれで身につける個人線量計のアラームによって、放射線被ばくの過多を未然に防ぐことが出来ます。平均で被ばく量は歯治療レントゲンの2回分でした。

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8/21(水)

【午前】広野町(ふたば未来学園・バナナ園・Jヴィレッジ) ※午後は交誼会研修会

 

3日目の午前中は、広野町を訪れました。

はじめに、ふたば未来学園高校の生徒5名と交流会を実施しました。

星野氏はこれまでの自身の経験を語った後、将来福祉関係職などを目指して勉強に励む生徒それぞれの話に耳を傾けました。途中、震災当時の辛い経験を語ってくれた生徒に対して「よく頑張ったね。本当にえらいね。」と優しくいたわり、励ますような場面もありました。また、「震災を経験したことは確かに辛い経験だったと思う。しかし、だからこそ同様に震災を経験した人の痛みに寄り添うことも出来る。もしもこれから、何か苦しみに直面した人がいたときには、温かく眼差しを向けてあげられる人になってほしい。」と述べました。

生徒たちとの交流会を振り返り、星野氏は「震災当時小学校低学年だった生徒たちは、自分の心の内を表現する『言葉』をもっておらず、そのままふるさとに帰ってきても、辛い気持ちを話してはいけないような暗黙のプレッシャーを感じているようで、今日まで自らの体験や心の傷を封印していたようにも思う。また、『良い子でいなければ、優しい人にならなければ、強い人にならなければ』という発言が多く聞かれたが、そこにあなたが今いるだけでかけがえのない存在なのだとお伝えしたつもりだ。まずは自分が傷ついていることに充分な思いやりの心をもって、傷があるからこそ伝わるあたたかさを大切にしてほしいと思う。傾聴療法士が共有する認識の一つに、『辛い思いをした人ほど大切にされなければならない』というものがある。何にでもなれる未来を持った自分たちは、もっと自分たちの幸せを求めて良いのだと思う。」との感想を述べられました。

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次に、広野町で震災復興プロジェクトの一環としてバナナ栽培を行うバナナ園を視察しました。

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最後に、J-ヴィレッジを視察しました。

広野町の遠藤町長と会食をし、これまで、そしてこれからの広野町についての意見を交わしました。

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8/22(木)

【午前】シルバーレジデンス孔輪閣

最終日午前中は、シルバーレジデンス孔輪閣を視察しました。

一般居室・介護居室、室内プールやレクリエーション室などをそれぞれ視察した後、施設で働く職員との交流・意見交換を行いました。

孔輪閣では、職員や利用者の意見を基に、様々な催し物や設備の改革を行っているとのことでした。

また、現場に携わる職員の意見が施設長まで届く流れが整っており、星野氏も「非常に風通しの良い職場。施設の中で、良い信頼関係が構築されている。施設長が積極的に利用者の皆様や職員との垣根を外し、『心地よい住み処』を目指しておられるところが大きいと思う。何より素晴らしく感じたのは、利用者様や職員の皆様が『私の孔輪閣』と考えておられるところだと思う。」とお話されていました。

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【午後】いわき・ら・ら・ミュウ、東日本国際大学

午後はまず小名浜へ移動し、いわき・ら・ら・ミュウで展示されている『いわきの東日本震災展』を視察しました。いわき市のこれまでの復興の過程を収めた映像資料や、震災当時、避難所での生活スペースを再現した展示などをご覧になりました。

 

その後、東日本国際大学に戻り、再度緑川理事長と面談をしました。

この4日間の滞在で感じられたことなど、多岐にわたった話に花を咲かせました。

最後に緑川理事長が、昌平黌の宝である建学の精神「義を行い以て其の道に達す」(山岡荘八初代名誉学長)の掛け軸と、第7回日中韓国際学術シンポジウム予稿集「現代文明の行方」を、末永い交流と今回の御礼の証として贈りました。

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