学校法人昌平黌は6月22日、本学1号館で第34回大成至聖先師孔子祭を開催しました。大成殿で行われた神事では神官が祝詞を奏上し、緑川浩司理事長が「ここいわきの地から人間教育の新たな歴史を築いていきたい」と挨拶。本学関係者が玉ぐしを捧げました。
続いて、会場をいわき市芸術文化交流館アリオスに移動し、第2部記念講演会が開催されました。記念講演会では国文学者で本学比較文化研究所所長の中西進先生が「辞書と文化――故人は辞書をどのように読んできたか」と題してご講演。原典の下僕にならず、独自の文化史を創造することの重要性について、東洋の古典を紐解かれながらお話をされました。
その後、第3部では本学名誉教授、森田実地球文明研究所所長の森田実先生に対して、本学名誉学長の称号授与式が行われ、緑川理事長が森田先生に称号記を手渡しました。森田実先生は就任記念講演会において「孔子と同時代の思想家たち」と題してご講演をされ、孔子と同時代に生きたさまざまな思想家たちを紹介しながら、混迷する現代社会において、洋の東西を超えて古代の知恵に学ぶことが大切であると話されました。