令和2年12月6日(日) 9時30分~15時00分
東日本国際大学ライオンズクラブのメンバーが、同大経済経営学部3年河合ゼミの社会奉仕活動に参加しました。内容はいわき市のNPO法人「ザ・ピープル」の活動の一環である「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」への参加です。
今年度は新型コロナの感染状況を確認しながら、本活動は屋外で行われるため、感染リスクは低いこと、その一方で、畑の作業などの人手が足りない状況を放置していることのマイナス面を考慮し、マスクの着用、手指消毒など感染症対策をして6月末より活動を再開しています。5回目は収穫の時期の後半となる12月に行いました。今回は、同じ学校法人のいわき短期大学幼児教育科の学生(以下、いわ短生)も参加しました。
参加メンバー
初参加のいわ短生に、本学の学生がこの取り組みの内容や意義を紹介するなど、着実な成長を感じる一幕もありました。これもこの取り組みの大きな収穫です。


学生主体の取り組みへと成長
収穫作業をメインに行いましたが、前回と違う点は綿の葉っぱがほとんど枯れていることでした。それでもこれから綿ができるコットンボールの状態のものもあります。「これがコットンの収穫の難しいところ」とピープルの吉田理事長から解説がありました。
つまり、収穫の時期が一度にやってこないため、機械などで効率的に収穫することができず、人の手でコツコツと収穫するほかありません。有機栽培となるとなおさらです。「しかし、それがいいところでもある」と言います。そうです。それだから毎月何かしら人手が必要な作業があり、大人から子供までボランティアの参加する余地がある。そして、参加するもの同士の交流が図られ、震災の体験を継承できる。「これが震災から10年が経とうとする中、このプロジェクトを続けている理由の一つです」と吉田さんは言います。
また、この日は地元の新聞社から取材を受けました。

初参加のいわ短生
午後は、これまでとは異なる四倉の新しいコットン畑で収穫のお手伝いをしました。その畑は、オーガニックコットンを原料にした製品開発ならびに製造をするために起業した株式会社 起点取締役の金成氏によって管理されている畑でした。
この畑は、いわばオーガニックコットンプロジェクトの一つの完成形ともいえるコットンの栽培から製品化までを行うために、今年から栽培が始められたということです。実際に採算が採れるようになるまでには、いくつかの工程を経なければならず、コロナ禍の影響で遅延している部分も含め、まだ数年はかかると言う金成さんでしたが、その目からは「成すべきことはわかっている、後はやるだけ!」といった力強さが感じられました。
いわ短生からは「本当に楽しかった」との感想が寄せられました。 L河合伸

株式会社 起点のコットン畑

取締役の金成氏から話を伺う

今回の収穫分です!