第26回大成至聖先師孔子祭を開催

6月20日、「第26回大成至聖先師孔子祭」を開催しました。

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学校法人昌平黌は昨年度創立110周年を迎えた、儒学、とりわけ朱子学を建学の精神とする法人です。

儒学とは孔子の唱えた倫理政治規範を体系化したもので、長く中国の学問の中心となっていました。日本には4、5世紀ごろに「論語」が伝来したと伝えられ、日本文化に多大な影響を与えています。

本法人はこれまでも一貫して「論語」の教えを守り、伝えることを建学の理念として参りました。

「大成至聖先師孔子祭」はこの儒学の始祖である「孔子」の功績を称え、敬意を示す最重要祭典です。儒学の精神を具現化、可視化する神聖な行事として毎年開催しています。

 

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26年目を迎える今回は孔子の第79代直裔であり、中華大成至聖先師孔子協会会長である孔垂長先生と呉碩茵会長夫人をはじめてお迎えしての式典となりました。

 

第一部は本学1号館「大成殿」にて10時半より開式しました。

20140620 033.JPG開式の挨拶をする田久 昌次郎東日本国際大学・いわき短期大学学長

20140620 049.JPG20140620 059.JPG子鍬倉神社の上平秀人宮司による神事が執り行なわれ、出席者は玉ぐしをささげ、孔子の遺徳をしのびました。

20140620 090.JPG祭主挨拶をする緑川 浩司昌平黌理事長


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比留間 進東日本国際大学副学長の閉式の辞で、第一部は終了となりました。

 

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出席者で記念写真の撮影。

 

第2部は場所を本学の体育館に移して記念講演です。

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講演の前に吹奏楽部の力強い演奏です。

 

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体育館には来賓、大学生、短大生、高校生など合わせ約1000人もの聴衆が集まりました。

 

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孔垂長先生より直筆の揮毫が緑川理事長に寄贈されました。

 

 

20140620 145.JPG記念講演1  「儒学思想の生き方」 孔 垂長先生 (孔子第79代直裔)

20140620 156.JPGのサムネール画像

記念講演2 「伊藤仁斎の〈私〉さがし〉」 小島 康敬先生(国際基督教大学 教授)

 

このうち孔垂長先生は講演の中で、儒学思想は2000年以上前にまとめられたものだが、その本質と精神は昔から今に至るまで通用する学説と理論である。儒学思想を基本とした生き方は、二十一世紀の現代においても、日常生活に適合するものであり、さらに言えば、その思想は現代社会に欠かすことのできない重要性と多元的な実践価値を備えている。その思想は私達が深く研究して自ら体験し実行する価値がある、と儒学思想の現代性を伝え、調和のとれた生き方を提唱しました。

 

第3部はグランパルティにてトークラウンジと茶話会です。

茶話会とは茶を飲んだり菓子を食べたりしながら談話を楽しむ、肩のこらない集まりという意味ですが、本日は女性限定の参加で、呉 碩茵夫人を囲んでの開催となりました。

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トークラウンジでは、葉 國良教授(台湾大学)の基調講演「儒学の現代的応用」が行われ、その後、出席者の熱の帯びた活発な意見交換がなされました。

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トークラウンジ出席者(順不同)  葉 國良教授(台湾大学)、孔 垂長先生(中華民国大成至聖先師奉祀官)、片岡 龍教授(東北大学大学院)、山本 修一教授(創価大学)、小島 康敬教授(国際基督教大学)、緑川 浩司理事長、田久 昌次郎学長、吉村 作治副学長、水田 健教授、倉田 貢教授、徐 坰遙所長(儒学文化研究所)  司会:先崎 彰容准教授