いわき論語塾「第5回討論会」を開催しました

12月15日、東日本国際大学・いわき短期大学の論語を学ぶサークル「いわき論語塾」の第5回討論会が開催されました。

『論語』子路第13-27の「剛毅木訥近仁(子曰く、剛・毅・朴・訥は仁に近し)」の章句をもとに、各自が決めたテーマによって、自分で考えた「仁者」とはどんなものかを語り合いました。

さらに今回は、「剛・毅・木・訥は仁に近し」と対極の例として扱われる、『論語』学而第1-3の「巧言令色、鮮矣仁(子曰く、巧言令色鮮〈すくな〉し仁)」ともからめながら考えてきてもらいました。

自分の目指すべき「仁者」像。どのようにして、その「仁者」像に近づいていくかが今回の最も重要な部分でした。「剛毅木訥」を考える上で、四つの意味をすべて合わせるか、一つ一つに分けて考えるかも大事なポイントだと言えるでしょう。「剛」という一文字をとっても、「冷静に考えることができる」「欲望に負けない強い意志を持つ人」「物事に恐れず立ち向かう強さ」など様々な解釈が出ました。塾生のみなさんも自分なりの解釈を取り入れながら、どうやって「仁者」に向かって行くかを考える貴重な機会となったのではないでしょうか。

今回も体験入塾をしてくれた学生さんがおり「短い文の中にとても深い意味を読み取る事ができて面白かったです」と感想をいただきました。次回の討論会でも良い議論ができるよう自分自身の考えを深めていきたいと思います。

                     いわき論語塾

                        木滑尚紀

 

第5回検討会