卒業生が映画製作に挑戦

いわき短期大学の卒業生であり、日本フルーツアートデザイナー協会(東京都港区)の代表を務める高梨由美さんが2月19日来学し、緑川浩司理事長と懇談しました。

フルーツアートとは、フルーツを食べやすくカットする技術にアートの要素を加え、捨ててしまう部分も利用して美しく付加価値を高める技法です。同協会は、フルーツアートを通じた消費拡大を目的として設立され、各種イベント、メディア等でのパフォーマンスや、震災直後に被災地で支援活動を行うなど精力的に活動してきました。

高梨さんが福島県立平工業高校軟式野球部マネージャーだった1983年に、同校は「全国高等学校軟式野球大会」で準優勝に輝きました。理事長との懇談では、当時の野球部員のその後を追った映画「それぞれのヒーローたち」製作の取り組みも話題に。

野球部員の一人は現在、福島第一原発の廃炉作業で事故のもたらした現実に日々立ち向かっています。その苦労を知り、知人の映画製作会社からの映画化の話もあって、高梨さんは製作に踏み出しました。「震災後の苦難を乗り越え、頑張っている仲間がいます。大人たちには懸命に生き、勇気を持つこと。未来を生きる子供たちには懸命に何かに打ち込めば必ず素晴らしい人生が開けることを伝えたい」と思いを語る高梨さん。緑川理事長は「本学の卒業生が活躍されているのは、この上ない喜びです。全面的に協力、支援をするので、ぜひ素晴らしい映画を完成させてください」と励ましました。

今後は学生の中から映画に出演するキャストを募集する予定。今秋の公開を目指してクラウドファンディングも実施します。

■facebookページ https://www.facebook.com/sorezorenoheros/

■日本フルーツアートデザイナー協会サイト http://fruit-art.com/

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高梨さんは目の前でフルーツカッティングを披露しました