Category Archives: 研究発表・講演

みんぽう社会科教室「ふれあい出前講座」が開催されました

3月24日、本学1号館において、みんぽう社会科教室「ふれあい出前講座」が開催されました。地元新聞社のいわき市内の企業や施設を巡る企画の行程の一つとして、東日本国際大学といわき短期大学を約40名の方が訪れました。

講座では、東日本国際大学の経済情報学部の福迫昌之学部長が、「コミュニケーションとは何か?」と題し講演をしました。講演では、グローバル化が進み多様な人が集まる今日において、コミュニケーションを上手に取るために必要な事は、「相手を知り己を知る想像力」であると述べました。

講演の最後には参加者から質問が出るなど、真剣に耳を傾けて受講をしている姿がとても印象的でした。

 

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「昌平塾―東洋の古典を読む―」を開塾いたします。

昌平塾

東洋の古典を読む

平成27年4月3日開講

毎月開催

 「いわきから世界へ」を合言葉に、学術発信を続ける東日本国際大学では、これまでにも多彩な知識人の方のご理解・ご協力のもとに学術活動を続けて参りました。

 この度、本学客員教授・森田実先生を座長に、また吉村作治先生をオブザーバーとして、より洗練された知的空間が東京に生まれます。現在のアカデミズムは、ともすれば流行を追いかける状況にあります。純粋に東洋の思想を現代社会に問いかける地の営みを、いわきの地から起こしていきたい――この思いがついに結実しました。

 かつての京都学派にも匹敵する「いわき学派」を、との期待は、原発問題に直面するいわきだからこそ求められているものであり、使命ですらあります。なかんずく儒学を理念とする東日本国際大学が発信基地になろうという自負もあります。

 そこで本学東洋思想研究所が主催者となり、新たに「昌平塾」の設置を提案することになりました。その成果を、講演会・冊子の発行等で世に問うて参りたいと思います。

 昌平坂学問所の学府を継ぎながら、いわきの抱える問題を東京で発信していく。

 地域創生が叫ばれている時代だからこそ、古典の叡智と現代日本の諸問題を架橋する本講座に、ぜひともご期待ください。皆様のご参加をお待ちしております。

塾長 森田実(東日本国際大学客員教授)
主催 東日本国際大学東洋思想研究所

各回の予定 ― 開講時間は 19:00~20:50(懇親会含む)

第一回 2015年4月3日 オープニングトーク「昌平塾」開講 森田実(東日本国際大学客員教授)
吉村作治(東日本国際大学学長)
第二回 2015年5月8日 「論語と日本人」 森田実(東日本国際大学客員教授)
第三回 2015年6月12日 「仏教入門」 松岡幹夫(東日本国際大学教授・
東洋思想研究所所長)
第四回 2015年7月3日 「政治哲学—東洋と西洋」 森田浩之(政治哲学者、政策アナリスト)
第五回 2015年8月7日 「古代宗教の中の儒教」 吉村作治(東日本国際大学学長)
第六回 2015年9月18日 「福沢諭吉の読まれ方
――戦後70年をふりかえる」
先崎彰容(東日本国際大学教授)
第七回 2015年10月16日 (詳細後日) 森田実(東日本国際大学客員教授)

毎回定員20名の予約制となっております。

受講料は一回1,000円(資料代、懇親会費含む)です。

本学東京事務所で開催されます。

申し込みは東京事務所(武藤) 電話 03-6302-1891 (受付時間 平日午前 9 時から午後 5 時)、
あるいはメール 145491561へお願いします。

昌平塾チラシ表

講演会「米国・チェルノブイリ等から学ぶ福島の除染と復興の展望」が開催されました。

2014年12月6日、東日本国際大学1号館において、特別講演「米国・チェルノブイリ等から学ぶ福島の除染と復興の展望」が開催されました。

 

講師にはワシントン州立大学大学院教授の大西康夫氏を迎えました。放射線分野の世界的権威が講演をする事になった201階段教室は、学生教職員一般の参加者でほぼ満席となり、同時中継が行われた101教室でも数十人の参加者が聴講をする盛況でした。

講演会では、福島復興のために必要な対策は除染、心のケア、経済発展が必要であるとしたうえで、米国ハンフォートの成功例を紹介、福島の復興にもこの成功例を活用する事ができると述べました。そのためには地元(福島)の除染作業への積極的な参加が非常に重要であり、自分の運命は自分で決めるという気持ちで復興に取り組む事が大切であるとしました。

またコミュニティーの知識ベースの確立と拡張のために、総合研究所や高等教育機関の必要性を説き、既存産業の拡大、地元新規事業の発生や外部ビジネスの地元への誘致による経済的な発展も復興には必須であるとしました。

 

今回講演をした大西氏は、福島原発事故直後から日本政府の要請を受け米国エネルギー省の一員として来日をしているそうです。(ちなみに今回が事故後22回目の来日になるそうです。)大坂生まれで現在はアメリカ国籍の大西氏ですが、ふるさと”日本”を思い、福島原発事故の対策に全力を尽くしているそうです。

穏やかな関西のアクセントの柔らかい語り口は耳に残り、またご自身の話題も豊富で、あっという間に時間は過ぎ、もっと話を聞きたいと思うような講演でした。本日は本学でこのような素晴らしい講演をしていただきまして、本当に有難うございました。

 

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講演をする大西 康夫ワシントン州立大学大学院教授

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280名収容の階段教室はほぼ満席となりました

特別講演会『米国・チェルノブイリ等から学ぶ福島の除染と復興の展望』のお知らせ

2014年12月6日に東日本国際大学において除染と復興の展望に関する特別講演会が開催されます。

 

20141206 ポスターの詳細はこちら

 

原発事故後、福島第一原発とスリーマイルやチェルノブイリとの比較に関する断片的情報がマスコミ等で報じられ、実際現地に足を運んだ人も少なくありません。

事故から3年が経過して、中間貯蔵の問題や廃炉作業の遅れ(汚染水処理、燃料デブリ取り出しなどを含む)も明らかになってきました。

原発周辺地域では帰還に向けた除染作業や様々な生活再建事業、イノベーションコースト構想などの産業政策が動き出す一方で、既に帰還をあきらめ新たな生活を築き始めている人も多くなってきています。

こうした状況を踏まえて、改めて福島の現状を踏まえた中期的な見通しを先例から学ぶ必要があります。

講師にはアメリカ ワシントン州立大学大学院教授で放射線分野の世界的権威である大西康夫先生を招請し、現実的な地域の将来像について、米国やチェルノブイリ(スラブチッチ)などの事例を解説、福島の今後の展望と提言をご講演いただく予定となっております。

是非、多数の皆様にご参加いただければ幸いです。

 

 特別講演会『米国・チェルノブイリ等から学ぶ福島の除染と復興の展望』

日時12日(土) 12:50~14:20

場所:東日本国際大学 1号館2階201階段教室(人数により101教室も使用)

講師:大西康夫先生 アメリカ ワシントン州立大学大学院教授

入場料:無料

※一般の方にも無料で公開しております。参加ご希望の方は当日、1号館までお越し下さい。

主催:東日本国際大学

大西康夫先生PROFILE     パシフィック・ノースウエスト国立研究所・首席科学者、ワシントン州立大学土木環境工学科教授。環境影響評価を専門として、米国放射線保護委員会の准委員も務めるとともに、国際原子力機関(IAEA)の環境分野のアドバイザー、米ソの国際委員会でチェルノブイリ原発事故の環境評価、さらに米国ハンフォード地域の放射線廃棄物プロジェクトの首席科学者を務めるなど、放射線分野の世界的権威。

お問い合わせ先:総務部 TEL 0246-35-0415 FAX 0246-25-9188