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公開授業「人間力の育成(第2回)」を行ないました

11月14日(土)、東日本国際大学1号館の2F階段教室で、平成27年度 東日本国際大学公開授業 「人間力の育成(第2回)」が行われ、学生や一般の方を合わせて約250人が受講しました。

二回目となる今回の授業は、「ぴあ」社長でチームスマイル代表理事の矢内廣氏(いわき市出身)と本学の吉村作治学長の対談形式で行われ、受講者たちは復興を担う人材育成などについて考える機会となりました。

 

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今回の対談授業では、本学の先崎彰容教授が進行役を務め、若者文化の現状や本学の教育方針、若者文化の創造を通した地域活性化策、若者に託すいわき市の将来像などについて意見を交わしました。今年7月にいわき市平に開設した劇場「チームスマイル・いわきPIT」の活動を紹介し、「復興の流れを風化させず、どうやって支援を継続させるか、経済性を持たせるかがテーマだった。」と音楽や演劇など、エンターテイメントを通した復興支援の考え方を示しました。また、聴講者には「自分の人生をどうやって生きていくのかを考えてほしい。」と語りかけました。吉村学長は現在の若者に望むこととして「もっと教育について主張してほしい」と述べ、「新しい世界を見るために積極的に留学などに挑んでもらいたい。」と語りました。

 

次回の公開授業は、コンサルタントの檜垣 真理子氏が「未来を創る時間」というテーマで講演を行います。

 

◆平成27年度東日本国際大学公開授業第3回 概要

【テーマ】 「未来を創る時間」

【日 時】 12月5日(土) 12:50~14:20

【会 場】 東日本国際大学 1号館 階段教室

【出演者】檜垣 真理子先生(コンサルタント)

※一般の方にも公開します。参加ご希望の方は、電話にて事前にお申し込みください。

お問い合わせ・申込窓口

東洋思想研究所 TEL: 0246-21-1662

 

檜垣 真理子氏 (ひがき まりこ)


大阪府出身。関西学院大学文学部英文科卒業。田崎真珠にて勤務後、ホテル業界に転職。大阪ヒルトンでゲストリレーションやトレーニングマネージャーを経験後、リッツ・カールトンへ入社。2011年クオリティ・サービス・コンサルタントとして独立し、独自のクオリティ手法を用いて、サービスを向上させるコンサルティングを様々な業種(ホテル、レストラン、スパ、病院、保育、銀行等)で行っている。

 

文化講演会「江戸幕府と湯長谷藩」が本学で開催されました

10月11日(日)、東日本国際大学の1号館2F階段教室で、いわき市文化講演会「江戸幕府と湯長谷藩」が開催されました。

 

2部構成で行われ、1部では、徳川宗家第18代当主・徳川恒孝氏が「江戸時代に築かれた日本の基礎」、元二松学舎大学長で漢字文化振興協会長の石川忠久氏が「ふくしまの漢詩」と題して、それぞれ基調講演を行いました。

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徳川宗家18代当主 徳川 恒孝氏

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漢字文化振興協会長 石川 忠久氏

 

2部の公開講座では、徳川恒孝氏、湯長谷藩第17代当主・内藤博氏、旧湯長谷藩士の末裔で構成する元湯長谷藩致道館役員の関口慈利氏が「江戸幕府と湯長谷藩」をテーマに、徳川家と内藤家の結びつきや歴代湯長谷藩主の生涯、参勤交代制度などについて鼎談しました。司会は漢字文化振興協会事務局長の白石宗晴氏が務めました。

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第2部の公開講座の様子。左から白石氏、徳川氏、内藤氏、関口氏。

 

いわき市の礎の一端を築いた湯長谷藩・内藤家と徳川家の主従関係や歴代湯長谷藩主の遺徳、そして江戸時代の歴史について、聴講した市民の皆さまは知識を深めている様子でした。

 

公開授業「人間力の育成」が行われました。

10月10日(土)、東日本国際大学1号館の2F階段教室で、平成27年度 東日本国際大学公開授業 「人間力の育成(全5回)」が行われました。

第一回目となる今回の授業は、東日本国際大学 特任教授で脳科学者の中野信子先生が「脳はどこまでコントロールできるか」という演題で講演を行ないました。

 

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講演中の中野信子先生

 

日本人には相手に対して不条理を許さない、「誠実性が高く真面目なタイプ」の遺伝子の人が多い事が研究でわかっているそうです。その理由には3つあり、1つめは多くの激甚な災害を乗り越えてきたこと、2つめは農耕民族として経験知や高い技術を確実に次世代に伝承してきたこと、3つめはかつては単一民族であったこと、が挙げられるとのことです。

日本は世界の中でも災害の割合が多い国ですが、そうした災害を乗り越えて復興をするためにお互い協力行動ができる人や、防災の意識が高い人が生き残ってきたと考えられるそうです。また、日本では、江戸時代に入ると、「村八分」という制裁行動がありましたが、これは集団の協力行動を守るために行われ、いわゆるフリーライダーによる生産性の低下を防ぐために行われてきたそうです。このように、日本人は集団で助け合う一方、集団の行動を乱す存在には厳しい対応をすることで生き延びてきました。

慎重に物事を進める事、人を信頼する事、言われた事をその通りに実行する事は日本人の性格の特徴の一つですが、そうした特徴は一つの組織や共同体を存続させる事に役に立つそうです。100年以上続いている会社のおよそ8割は日本に集中していて、200年以上続いている会社は3000社もあるそうです。(ちなみに中国は5社。)

最後に中野先生は、21世紀に入って日本にもグローバル化の波が押し寄せていますが、ただ欧米諸国の真似をするのではなく、このような日本人の特性を生かした、日本型のイノベーションを考えてこの波を乗り越えていきましょう、と述べました。

 

次回の公開授業は、ぴあ株式会社の矢内廣 代表取締役社長と東日本国際大学の吉村 作治学長が公開対談形式で講演を行います。

◆平成27年度東日本国際大学公開授業第2回 概要

【テーマ】 「いわきの未来を拓(ひら)く~若者文化の創造」

【日 時】 11月14日(土) 12:50~14:20

【会 場】 東日本国際大学 1号館 階段教室

【協 力】 一般社団法人チームスマイル・いわきPIT

【出演者】

・ぴあ株式会社 代表取締役社長 矢内廣先生

・東日本国際大学 学長 吉村作治先生

 

※一般の方にも公開します。参加ご希望の方は、電話にて事前にお申し込みください。

お問い合わせ・申込窓口

東洋思想研究所 TEL: 0246-21-1662