うつくしま観光フォーラムが開催~エクスカーション編~

2月28日(日)、『うつくしま観光フォーラム』の一環としてエクスカーションが行われ、「いわき震災伝承未来館」「いわき ら・ら・ミュウ」「金澤翔子美術館」「アクアマリンふくしま」などのいわき市内の主要な観光施設をめぐりました。本学からは学生代表3名が参加し、今後の浜通り地域の観光のあり方について学びを深めました。

 

写真① 写真② 写真③

 

代表として参加した学生3名からは以下のような感想が寄せられました。全文を掲載します。

 

経済経営学部2年 ワンケム・レノン(インド出身)

最初に私はいわき震災伝承みらい館を訪れました。ここでは、震災の恐さや、対策を学べます。私が特にすごいと思った対策は、マンホールトイレです。これは震災時に、トイレに変形するマンホールで、公園に備わるテントを付ける事で周りを囲えます。また、公園の天井付きベンチがテントのような防災シェルターになるのにも驚きました。災害時に着替える場所や、授乳スペースなど、プライベート空間を確保できます。

その後、金澤翔子美術館を訪れました。彼女は世界的に有名な書道家で、特に、共に生きる、と書かれた作品にとても感動しました。これは震災の後に書かれており、自分も頑張る、皆で一緒に頑張ろうとの思いが伝わりました。それと、美術館の周りの日本庭園も美しかったです。

その後訪れた「アクアマリンふくしま」の復興に関する話も感動しました。水族館の多くの魚が震災で亡くなりますが、その4ヶ月後に営業を再開します。こうした復興の背景には、経営陣のリーダシップと従業員のチームワーク、そして、地域、様々な人達が皆で力を合わせたことがあったのだと学びました。

 

健康福祉学部2年 宍戸万里子

今回、初めに伺った「いわき震災伝承みらい館」では、東日本大震災当時の写真などの展示を観覧し、語り部さんのお話を聞くなかで、当時自分が経験したことを思い出す場面がありました。いわき市小名浜出身の私は、震災当時も小名浜にいましたが、震災について覚えているつもりでも、10年経った今では忘れていたことも多く、今年2月13日の福島県沖地震でも、かつて大きな地震を経験していたにも関わらず、混乱してしまった部分もあったように思います。「いわき震災伝承みらい館」では、震災を経験していない遠方の方はもちろんのこと、私達のように震災を経験した地元の住民にとっても、震災を思い出し、震災について改めて考えるきっかけとなる施設でした。

小名浜の「アクアマリンふくしま」でも、震災後の被害の状況から、現在に至るまで復旧・復興の過程についてお話を聞かせていただく機会がありました。お話の中には近くに住んでいても知らなかったこともあり、一日を通していわきの魅力を再発見し、また減災・防災について学び、考える貴重な経験をすることができました。

現在、コロナ禍において、従来のように遠方からのお客様をお招きすることはどうしても難しい部分があると思います。しかし、今回、いわきの様々な施設に伺ってみて、私達のようにいわきに住む方も、地元の施設に足を伸ばしてみることによって、様々な発見や気づきを得ることができるのではないかと感じました。

今回は貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。今回学んだことを活かして、いわきに貢献していきたいです。

 

健康福祉学部2年 木村天翔

今回のツアーを通して改めて震災とはどのようなものだったのかを思い出させられた。

また、震災を後世に伝えるために市や県が教育旅行と称して観光に力を入れていることを知り、観光産業都市いわきを強く感じる1日だったと思う。