【福島復興創世研究所】米国・ハンフォード地域の研究・専門家「マーク・トリプレット氏」を招聘 公開セミナー「米国ハンフォードの知見に学ぶ福島の復興創生」などを開催

【招聘期間】令和元年11月5日(火)~令和元年11月8日(金)

 

【メンバー】福島復興創世研究所

所長代行 中村 隆行 副所長 石崎 芳行

所長代理 草野 幸雄 事務担当 松本 梨奈

 

【マーク氏招聘の経緯】

今年度、福島イノベーション・コースト構想推進機構の「大学等の復興知を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業」に、東日本国際大学福島復興創世研究所の「日本版ハンフォードモデル構築による福島復興創生」事業が採択されました。

事業の採択に伴い、今年7月に本研究所メンバーが4日間米国ハンフォード地域を視察してまいりました。事業の一環として今回、ハンフォード地域の研究・専門家であるマーク氏を招聘し、現地視察・セミナーを実施しました。

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【マーク氏プロフィール】

マーク・トリプレット氏…アメリカ・メリーランド州アナポリス出身。ワシントン州ハンフォード地域に位置する国立パシフィックノースウエスト研究所(PNNL)のシニアアドバイザーを務める。専門はリスクマネジメントと政策決定科学であり、研究所在位は36年間に渡る。2013年には環境省の招聘を受け、3カ月間にわたり汚染土処理を調査研究・指導助言をされた。また、日本からハンフォードへの全ての視察団をコーディネートし、その数は30以上の団体・約250人に及ぶ(うち国会議員8人を含む)。都市形成と経済発展の案内役を務めており、日米の廃炉と経済創生にも精通している。

 

【スケジュール詳細】

11月5日(火)

午前11時:学校法人昌平黌 緑川理事長 表敬訪問

滞在スケジュールのまず初めに、本法人の緑川理事長を表敬訪問しました。福島復興創世研究所が創設された経緯や米国ハンフォード地域など、多岐にわたって盛り上がりながら歓談されました。

午後1時30分:いわき市 清水市長 表敬訪問

次に、いわき市の清水市長を表敬訪問しました。台風19号と大雨に伴う災害によりいわき市は甚大な被害を受けましたが、災害対応の合間を縫って清水市長自ら対応してくださいました。東日本大震災からのいわき市の復興状況やハンフォード地域の発展経緯などについて、多くの意見を交換されました。

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11月6日(水)

午前10時:楢葉町復興担当職員へのインタビュー

各首長のみならず、実際にこれまで浜通りの復興の実務に携わってきた職員から直接お話を伺いたいとのマーク氏たっての希望により、楢葉町の復興担当職員へのインタビューが行われました。

復興推進課の猪狩課長をはじめ、総務課・磐城課長、産業振興課・片山課長、住民福祉課・松本課長から多岐の分野にわたってお話を伺うことが出来ました。

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午前11時45分:NPO法人ハッピーロードネットとの面会

「福島の未来を拓く若い力を育みたい」、そんな思いから地元の高校生と共に各国を視察するNPO法人ハッピーロードネットの皆様と面会しました。これまでにベラルーシ共和国や英国セラフィールドを視察し、今後は米国ハンフォード地域への視察も企画しているとのことで、マーク氏との意見交換に話が弾みました。

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午後3時30分:公開セミナー(1日目、東日本国際大学)

「米国ハンフォードの知見に学ぶ福島の復興創生」と題した公開セミナーを実施いたしました。はじめに学校法人昌平黌の緑川理事長から代表挨拶がなされました。続いてマーク氏から約1時間の講演があり、その後の質疑応答では参加者から非常に多くの質問が出ました。米国ハンフォード地域の先進事例をいかにして浜通り地域に適応することが出来るのか、そのヒントを多く得ることが出来たセミナーとなりました。参加者はいわき市や経済産業省、医療関係者、東京電力復興本社をはじめ一般市民など幅広く、約60名の参加でした。

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11月7日(木)

午前10時:広野町 遠藤町長 表敬訪問

双葉地方町村会の筆頭監事である広野町長を表敬訪問しました。(会長・副会長は公務のため出張不在)

双葉地方8町村の復興創生について、ハンフォード地域の事例を踏まえながら意見を交わされました。

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午前10時30分:広野町復興企画課職員へのインタビュー

実際に復興に携わってきた職員へのインタビューとして、広野町復興企画課の小松課長、阿部さんにお話を伺いました。これまでに広野町で行ってきた復興創生の歩み、また今後の展望について意見を交わしました。当日同席した双葉地方町村会の職員からは、広域的な浜通りの復興創生における大きな目標とした『ふたばグランドデザイン』についてご説明をいただきました。

午後2時30分:公開セミナー(2日目、富岡町学びの森)

1日目に東日本国際大学で開催した公開セミナーですが、2日目は双葉郡富岡町にある「学びの森」において開催いたしました。参加者は福島県やJAEA、イノベーション・コースト構想推進機構、また地元の高校教諭など非常に多岐に渡る分野から、計20名の参加でした。当日は、アメリカから急遽帰国された大西福島復興創世研究所所長が会場に駆けつけ、福島復興にかける思いを中心にご挨拶していただき、セミナーを締めくくりました。マーク氏と大西所長はどちらも実際に米国ハンフォード地域に位置する国立パシフィックノースウェスト研究所で30年以上も廃炉や環境回復に携わってきたこともあり、説得力と重みのある話に参加者も頷きながら耳を傾けていました。

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11月8日(金)

午前10時:ふたばいんふぉ 平山氏との面会

最終日には、双葉郡のインフォメーションセンターとして民間団体が運営する「ふたばいんふぉ」を訪問し、代表の平山氏からお話を伺いました。単なるアーカイブ施設というだけではなく、住民目線で感じたことを自ら発信することで、よりダイレクトに双葉郡のリアリティをお届けでき、また地元住民の集う憩いの場にもなっているようでした。

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午前11時:東京電力廃炉資料館 視察

施設内の展示についてご案内いただき、最後に鶴岡館長よりお話を伺いました。

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午後1時:学校法人昌平黌 緑川理事長との面会

今後長きにわたってハンフォード事業を共に進めていく強い絆の証として、緑川理事長よりマーク氏に昌平黌の宝である建学の精神「義を行い以て其の道に達す」(山岡荘八初代名誉学長)の掛け軸が送られました。

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午後3時:いわき市内視察

最後に、いわき市の観光名所である白水阿弥陀堂といわき市石炭・化石館を訪れました。

 

吉村学長がエジプト考古省より表彰 エジプトと日本の友好に貢献

エジプト・カイロで開催された第12回国際エジプト学者会議の席上、エジプトアラブ共和国考古省より、本学の吉村作治学長がICE(International Congres Egyptlogists)Awardを受賞しました。

同会議は4年に一度開催される国際会議で、世界各国から専門家が集まり、様々な研究発表が行われるものです。今回、吉村学長の半世紀に渡るエジプト考古学の成果やエジプトと日本の友好のために貢献したことが評価されての受賞となりました。

今後も本学エジプト考古学研究所の活動にご期待いただければ幸いです。

 

こちらもご覧ください↓

「吉村作治のエジプトピア」http://www.egypt.co.jp/

 

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撮影:駐エジプト全権特命大使能化正樹閣下 ※掲載している写真の無断転載を禁じます。

 

「人間力の育成」で漫才師である林家まる子氏、林家カレー子氏が講演

東日本国際大学の全学共通授業「人間力の育成B」において11月2日(土)、親子でもある林家まる子先生、林家カレー子先生をお招きし、「ピンチはチャンス~楽しく生きるヒント~」とのタイトルでご講演を行っていただきました。

 

林家まる子先生と林家カレー子先生は防災士の資格をお持ちで、環境問題を笑いと共にわかりやすく伝える環境漫才でも有名です。ご講演は本年9月1日の防災の日にYoutubeでリリースされたばかりの『防災ソング 今すぐはじめよう』などの歌を織り交ぜながら、終始、会場全体が一体となった楽しい雰囲気に包まれていました。前半は環境問題に大切な3つのR(リデュース、リユース、リサイクル)、環境問題に取り組む心構えABC(A当たり前のことを Bバカにしないで Cちゃんとやる)など、誰もが覚えられるようにかみ砕きながら、環境問題の大切さについてお話いただきました。後半では芸人になってからのたくさんの苦労話を通じて、諦めないで最後までやり続ける姿勢、また、絶対に負けないとの決意が道を切り開いていくとの熱いメッセージを届けて下さいました。

 

最後には師事をされた落語家の林家三平師匠の座右の銘であった「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉を紹介されながら、人を尊敬する気持ちの重要さについてもお話をいただきました。笑いあり、感動あり、笑顔の花咲く素晴らしい時間となりました。

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海外研修(台湾)解団式 学生たちが研修成果の報告をしました

8月14日(月)から27日(金)まで14日間の日程で行なわれた開南大学(台湾・姉妹校)での海外研修団が無事帰国し、10月8日(火)に解団式が行われました。

 

はじめに引率した松本優梨東洋思想研究所教授から研修の報告があり、田村立波教授が事前事後研修の報告をしました。

 

次に、参加学生から「振り返ると『感謝』という言葉を常々口にしていました。研修中様々なことがありましたが、開南大学の学生さんをはじめいろいろな方々に助けられ、無事研修を終えることができました」と研修の報告がありました。

団員の報告を受けて、中山哲志学長代行は「これからもいろいろな国々に行き、視野を広めてほしい」とあいさつ、緑川浩司理事長は「人が友情でつながることが大事です。それは相互の理解に通じ、国は違えども人間としての違いなどないことを知ることができます」と話しました。

 

2週間にわたる語学研修並びに異文化交流・体験・見学活動を通して戻ってきた団員の一層の成長が期待されます。

 

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「人間力の育成」で駐エジプト日本国特命全権大使である能化正樹氏が講演 

東日本国際大学の全学共通授業「人間力の育成B」において10月2日、駐エジプト日本国特命全権大使を務める能化正樹氏をお招きし、「外交官への道、エジプトへの道」とのタイトルでご講演を行っていただきました。ご講演の前には本学の緑川浩司理事長らと懇談し、交流を深めました。

 

能化氏はご講演の中で、外務省の仕事の魅力や外交官を務めることになった経緯などについて触れられ、その後、エジプトについて地理、歴史、宗教、教育など様々な視点から解説をしていただきました。また、日本とエジプトとの関係については、日本の支援によって設立されたエジプト日本科学技術大学(E-JUST)や2020年秋に開館予定の大エジプト博物館についてご紹介をしていただきました。質疑応答の時間にはエジプト考古学者である本学の吉村作治学長から御礼の言葉があり、「外交官になるにはどうすれば良いか」「困難を乗り越えた経験を知りたい」などの質問が寄せられました。

 

最後には学生へのメッセージとして「やりたいことに優先順位をつけて夢に向かって何でも取り組んで貰いたい!」と呼びかけられ、満場の拍手の中で講演を終わられました。

 

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中国青島市にて第8回日中韓国際シンポジウムを開催 地球文明の未来を展望

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9月27日(木)、中国の山東大学、韓国の成均館大学、そして本学の三校合同開催による第8回日中韓国際学術シンポジウムが中国青島市において晴れやかに挙行されました。2018年は本学を会場として「現代文明の行方」をテーマとして開催されましたが、本年は中国山東省を会場として、「地球文明の未来―アジアの伝統にみる挑戦と応対―」というテーマについて、日本、中国、韓国の先生方による論文発表、闊達な質疑応答が行われました。本学からは緑川浩司理事長、吉村作治学長をはじめ、東洋思想研究所の松岡幹夫所長、三浦健一主任研究員、河合伸研究員、福井朗子研究員、また、本学森田実地球文明研究所所長であり、山東大学名誉教授である森田実先生の7名の登壇者が基調講演、論文発表を行いました。その他、通訳担当として松本優梨所長代行、田村立波研究員、随行としてエジプト考古学研究所の岩出まゆみ所長、森田実先生の令夫人も合わせて、合計11名での参加となりました。

 

シンポジウムの前日には山東省国際友好連絡会会長である張建国先生や山東省政府関係者、海洋経済技術研究会の方々のご招待により皆様から熱烈な歓迎を受けました。懇親会では森田実先生から今回のシンポジウムの意義と東アジアの友好の重要性についてお話があり、張建国先生からは山東省を代表しての祝辞と歓迎のご挨拶がありました。その後の懇親会においては山東省政府関係者と友誼を深め、末永い交流を誓い合いました。

 

シンポジウムにおいては冒頭、森田実先生から「アジア文明の発展が地球文明の未来を開く」との特別講演があり、その後、緑川浩司理事長による「『持続可能な未来』を拓くために」と題した基調講演へと続きました。その後、吉村作治学長らの論文発表を終え、休憩を挟み、午後の部は会場を二ヶ所に分けて行われました。午後の部では東洋思想研究所の松岡幹夫所長が司会を務められ、地球文明の未来をめぐり、儒学、仏教、経済、環境といった多様な視点から議論が交わされました。閉幕式では山東大学易学と中国古代哲学研究センター教授である林安梧先生による学術総括、山東大学の傅永軍先生、本学の緑川浩司理事長、成均館大学の辛正根先生から閉幕の辞を賜り、大盛況のうちにシンポジウムが閉幕しました。

 

シンポジウム終了後に行われた親睦会は国境を越えた心の交流の場となり、各国の先生方からの御礼の言葉やご挨拶と共に、このシンポジウムを継続していくことがアジアの平和につながっていくとの想いが会場全体に共有され、笑顔にあふれた素晴らしい親睦会となりました。地球文明の未来に東洋思想はどんな役割を果たし得るのか、今回の中国山東省への訪問を通して、アジアの平和構築に着実な足跡を記すことが出来ました。

 

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集中講義「福島原発事故と災害復興」を川内村で実施 福島復興の現状と課題について考える

東日本国際大学・いわき短期大学は、長崎大学との交流協定に基づく集中講義「福島原発事故と災害復興」を9月12日から13日までの間、福島県川内村をフィールドに行いました。本学の学生22名の学生が参加するほか、玉川大学の学生も一部の企画で参加し、交流をすることができました。高村昇客員教授(長崎大学原爆後障害医療研究所)、川内村の遠藤村長、そして環境省の笠松参事官らの講義を通し、放射線に関しての理解を深め、川内村の住民代表の方々とのディスカッション等を通じて、福島復興の現状と課題について考える良い機会となりました。

 

■9月12日(木)

「いわなの郷」ふれあいホールにて

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・遠藤雄幸村長講演

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・昼食

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いわなの郷名物「いわなの塩焼き定食」

 

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玉川大学の皆さんとの記念の一枚

 

 

・県民健康調査について~福島の若い世代の健康はどのように守られているのか?~(環境省環境保健部 笠松参事官)

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・除染廃棄土壌の現状と環境再生事業(農業・食品産業技術総合研究機構 万福上級研究員)

・双方向型のワークショップ(横浜国立大学環境情報研究院 竹田客員准教授)

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・かわうち保育園見学

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(中央)かわうち保育園 吉田安祐美先生(いわき短期大学出身)

 

 

・夕食(バーベキュー)

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■9月13日(金)

・放射性物質測定実習(KNNセンター)

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・そば打ち体験

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・放射線被ばくと健康影響~車座集会~(長崎大学 平良助教ほか)

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・川内村における食の安全・安心の担保について(長崎大学 高村教授)

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・グループディスカッション

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■9月14日(土)

・ディスカッション報告

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・住民との対話(横田さん、鈴木さん、神藤さん、井出さん)

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オープンキャンパス2019を開催 大盛況の2日間

8月24日、25日の2日間に渡り、東日本国際大学・いわき短期大学“オープンキャンパス2019”を開催いたしました。

本年度、夏の開催2回目となった今回は24日(土)をいわき短期大学、続く25日(日)を東日本国際大学の企画として開かれ、両日ともに大盛況となりました。

高校生の皆様はもちろん、保護者の皆様も大変積極的にご参加を頂き、また暑い中遠方からお越しの方も多く、スタッフ一同心より御礼申し上げます。

本年度のメインとなるオープンキャンパスは今回で終了となりますが、入試関係のご相談や簡単な学校見学など、随時受け付けております。

受験を考えている高校生の皆さんや、オープンキャンパスの参加に間に合わなかった方など、お気軽にお問合せ下さい。

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夏期FD・SD研修会で星野千華子氏がご講演 自身の体験に基づいた人生訓語る

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学校法人昌平黌の令和元年度夏期FD・SD研修会が8月21日(水)、グランパルティいわきで開かれました。研修会Ⅰ部の講演会においては、国立病院での医療ソーシャルワーカーのご経験を持つ星野千華子氏よりご講演を賜りました。

星野氏は、国際連合日本政府代表部大使 次席常駐代表である星野俊也氏の令夫人でいらっしゃり、現在はニューヨークにある非営利の福祉施設「レノックス・ヒル・ネイバーフッド・ハウス」にてインストラクターを務めておられます。また、米国でヨガのインストラクター資格を、日本ではホームヘルパーや傾聴療法士の資格を取得されました。米国の民間団体「ワールド・ヨガ・コミュニティ」より、ヨガの哲学と実践を通じて、国連で2015年に採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」普及に寄与したことから「ヨガ大使」の称号を授与されました。

 

研修会では、講演に先立ち、唐木義則校長、吉村作治学長、緑川浩司理事長がそれぞれあいさつをしました。星野氏は、「自分が壊れたと思う時、あなたの助けになること」と題し、これまでの経験から学んだ教訓、心に残る言葉の数々に言及しました。

その中で、実践哲学者である鷲田清一先生の「人生はあみだくじ」というお言葉を引用し、「挫折と思うことが起こったとしても、それは出会いであって、失敗ではない。心が折れたと思う出来事に遭っても、それがあったからこそ、次がある。道が右に曲がったのだと捉えたら、少なくとも自分という存在をぞんざいに扱わなくても済むのではないか。」とお話をされました。

普段生徒・学生など、若い世代の方々と接することが多い教職員に対し、悩みに直面した若い人たちに「どうしましたか?」と眼差しを向けられる人になっていただきたい、と述べました。

講演終了後には教職員が感想を述べる場面もあり、講演を聞いた参加者が口々に「星野氏の素晴らしいお人柄に感動。とても共感出来るご講演であった。」と述べるなど、大変有意義な講演会となりました。

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星野千華子氏が本学・各所を訪問視察 各地で交流・意見交換を深める

令和元年度交誼会夏季研修会の講演者 星野 千華子氏(レノックス・ヒル・ネイバーフッド・ハウス インストラクター)が、4日間にわたり本学および各地を視察し、交流会や意見交換会を行いました。

 

8/19(月) 東日本国際大学

【午前】理事長表敬訪問

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初日午前中、はじめに学校法人昌平黌 緑川理事長を表敬訪問。交誼会会長 浅井教授とも面談をしました。

星野氏は、緑川理事長より「義を行い以て其の道に達す」との本学の教育理念を聞くと、それに通じるものとして、これまでのご自身の経験や、現在行っている取り組みなどについて、広くお話をされました。

 

 

【午後】福祉教員・学生との交流会

 

初日の午後は、東日本国際大学 健康福祉学部の教員・学生、保健管理センター・学生相談室職員、東日本国際大学附属昌平高校・いわき総合高校の福祉科教員と星野氏とで交流会を実施しました。

アメリカと日本での様々な制度・考え方の違いについて意見を交わしました。

星野氏は交流会の中で、「学生のとき一か月半、マザー・テレサの下でボランティア活動を行った。『自分にも何か出来るのだ』と思い意気揚々と現地に赴いたが、すぐに自分の無力さを痛感した。しかし、自分の無力さを知ることで、優しさを知ることが出来た。無力な他者に共感し、救いの手を差し伸べることが出来る人間になれる。」と述べられました。

また学生たちからは、福祉のプロとしての人との向き合い方などについての質問が多く寄せられました。それを受けて星野氏は、「老人だから、女性だから、障害があるから、といった画一的な人のとらえ方ではなく、『その人がその人らしく生きる』ことに共感できる心のSensitivity(感受性)と柔軟性を磨いてほしいと思う。そのためにまず、自らの『こだわり』に気づいてほしい。」などと話されました。

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8/20(火)東京電力廃炉資料館・福島第一原子力発電所

 

2日目は、福島県双葉郡大熊町・双葉町に立地する東京電力福島第一原子力発電所を視察しました。

はじめに富岡町にある東京電力廃炉資料館を訪れ、3.11の事故経緯やこれまでの復興過程について説明を受けました。

その後、専用のバスに乗車し、福島第一原子力発電所へと移動しました。現在、視察の際には防護服やマスクなどは必要なく、普段の服装(長袖長ズボン)で視察することが出来ました。構内も所々線量が高い場所はあるものの、それぞれで身につける個人線量計のアラームによって、放射線被ばくの過多を未然に防ぐことが出来ます。平均で被ばく量は歯治療レントゲンの2回分でした。

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8/21(水)

【午前】広野町(ふたば未来学園・バナナ園・Jヴィレッジ) ※午後は交誼会研修会

 

3日目の午前中は、広野町を訪れました。

はじめに、ふたば未来学園高校の生徒5名と交流会を実施しました。

星野氏はこれまでの自身の経験を語った後、将来福祉関係職などを目指して勉強に励む生徒それぞれの話に耳を傾けました。途中、震災当時の辛い経験を語ってくれた生徒に対して「よく頑張ったね。本当にえらいね。」と優しくいたわり、励ますような場面もありました。また、「震災を経験したことは確かに辛い経験だったと思う。しかし、だからこそ同様に震災を経験した人の痛みに寄り添うことも出来る。もしもこれから、何か苦しみに直面した人がいたときには、温かく眼差しを向けてあげられる人になってほしい。」と述べました。

生徒たちとの交流会を振り返り、星野氏は「震災当時小学校低学年だった生徒たちは、自分の心の内を表現する『言葉』をもっておらず、そのままふるさとに帰ってきても、辛い気持ちを話してはいけないような暗黙のプレッシャーを感じているようで、今日まで自らの体験や心の傷を封印していたようにも思う。また、『良い子でいなければ、優しい人にならなければ、強い人にならなければ』という発言が多く聞かれたが、そこにあなたが今いるだけでかけがえのない存在なのだとお伝えしたつもりだ。まずは自分が傷ついていることに充分な思いやりの心をもって、傷があるからこそ伝わるあたたかさを大切にしてほしいと思う。傾聴療法士が共有する認識の一つに、『辛い思いをした人ほど大切にされなければならない』というものがある。何にでもなれる未来を持った自分たちは、もっと自分たちの幸せを求めて良いのだと思う。」との感想を述べられました。

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次に、広野町で震災復興プロジェクトの一環としてバナナ栽培を行うバナナ園を視察しました。

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最後に、J-ヴィレッジを視察しました。

広野町の遠藤町長と会食をし、これまで、そしてこれからの広野町についての意見を交わしました。

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8/22(木)

【午前】シルバーレジデンス孔輪閣

最終日午前中は、シルバーレジデンス孔輪閣を視察しました。

一般居室・介護居室、室内プールやレクリエーション室などをそれぞれ視察した後、施設で働く職員との交流・意見交換を行いました。

孔輪閣では、職員や利用者の意見を基に、様々な催し物や設備の改革を行っているとのことでした。

また、現場に携わる職員の意見が施設長まで届く流れが整っており、星野氏も「非常に風通しの良い職場。施設の中で、良い信頼関係が構築されている。施設長が積極的に利用者の皆様や職員との垣根を外し、『心地よい住み処』を目指しておられるところが大きいと思う。何より素晴らしく感じたのは、利用者様や職員の皆様が『私の孔輪閣』と考えておられるところだと思う。」とお話されていました。

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【午後】いわき・ら・ら・ミュウ、東日本国際大学

午後はまず小名浜へ移動し、いわき・ら・ら・ミュウで展示されている『いわきの東日本震災展』を視察しました。いわき市のこれまでの復興の過程を収めた映像資料や、震災当時、避難所での生活スペースを再現した展示などをご覧になりました。

 

その後、東日本国際大学に戻り、再度緑川理事長と面談をしました。

この4日間の滞在で感じられたことなど、多岐にわたった話に花を咲かせました。

最後に緑川理事長が、昌平黌の宝である建学の精神「義を行い以て其の道に達す」(山岡荘八初代名誉学長)の掛け軸と、第7回日中韓国際学術シンポジウム予稿集「現代文明の行方」を、末永い交流と今回の御礼の証として贈りました。

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