2014年10月19日付の熊本日日新聞に、本学の松本亜沙子特任准教授(経済情報学部)の著書「海洋生物学の冒険」の書評が掲載されました。
以下は熊本日日新聞 2014年10月19日 読書コーナー からの引用です。
『東日本国際大特任准教授の著者は海洋生態学と深海生物学が専門。2008年、日本海溝の水深7703mの海底に生息する魚類の撮影に成功した。
全5章中、後半の2章で海洋研究の先達、伊倉(現玉名市)出身の木下熊雄(1881~1947)を取り上げた。熊本県中学済々黌、旧制五高から東京帝大に進学。著者の研究対象である深海・冷水域サンゴの分野では、日本よりも世界で有名な科学者だと強調する。
熊雄という優秀な研究者が生まれた背景にも言及。国際貿易港だった伊倉の風土、西洋文化吸収にまい進した幕末・明治期、劇作家木下順二に加え科学者をも輩出した木下家を挙げた。熊雄の祖父初太郎の日記にある彗星観察の記述も紹介している。
前半の3章は日本の海難事故をはじめ、「オーストリア=ハプスブルク帝国と海洋」など、幅広い視点から海と人とのかかわりを見つめた。著者自身の深海調査では、海洋を移動経路として考える欧米と、漁場ととらえる日本の違いを生き生きと描いて読ませる。』
「海洋生物学の冒険」は今年8月30日に人間と歴史社から出版されました。書評にもありますように、世界最深7703mの超深海で生きた魚類の撮影とサンプルの取得に成功した松本先生が、新たな視点で【海】を捉え直した一冊となっています。
「海洋生物学の冒険」 詳細はこちらをご覧ください
【定価】2000円(税抜)
【発行】人間と歴史社
【発売日】2014年8月30日
Amazon、楽天、紀伊国屋書店ウェブストア他、全国の書店で購入可能の他、出版社への注文も可能です。
人間と歴史社 TEL 03-5282-7181, FAX 03-5282-7180
是非、ご一読ください。